『シーツのおばけに泣かされる!』
ユニークなゴーストストーリー。
ホラーではない。
ラブストーリーと言ってもいいかもしれないが、厳密に言うと少し違う。
事故で死んだあと、シーツのおばけとなって妻を見守る。
成仏するための"何か"を探して...
シーツおばけ同士との交信や、柱をカリカリするシーンはかなりシュール(笑)
でも、この不思議な世界観は見るものをグッと惹きつける魅力が満載でした。
私も夫婦で二人暮らしなので、妙に感情移入してしまった。
自分のパートナーがある日、突然いなくなってしまうという恐怖。
きっと、M(ルーニー・マーラ)みたいに泣くか、食うかしかできないでしょう。
そして、後悔するかもしれない。
「あの時、こうすればよかった。」
「あんなこと言わなければよかった。」
結局、後の祭りだと分かっていても人間は後悔する生き物なんだと思う。
死んでしまったら、すべて終わりだから。
後悔することで、故人を思うしかないのかも。
それは、おばけも一緒なのだろう。
だからこそ、あのラストにはハッとした。
生と死。
その狭間で人生を振り返る。
いい人生だったのか悪い人生だったのかは、誰にも分からないけれど...
誰かをちゃんと愛して、自分なりに一生懸命生きたのならそれでいいんじゃない?
そう教えてくれているような気がして、言葉では表せない感情に包まれた。
なかなか難しいんだけど...
明日死んでも後悔しない人生を送りたい。
それが意外とできないから、毎日もがいているんでしょうけど(笑)
それもまた、人生なのかもしれませんね。
ちぶ~的おばけ度5
今どき、CGを使わないおばけってむしろオシャレに見えた(笑)あの発想が素晴らしいですね!
本日紹介した映画は...
A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー (2017)
A GHOST STORY
- 監督 デヴィッド・ロウリー
- 若夫婦のC(ケイシー・アフレック)とM(ルーニー・マーラ)は田舎町の小さな家で幸せに暮らしていたが、ある日Cが交通事故で急死してしまう。病院で夫の遺体を確認したMは遺体にシーツをかぶせてその場を後にするが、死んだはずのCはシーツをかぶった状態で起き上がり、Mと暮らしていたわが家へ向かう。幽霊になったCは、自分の存在に気付かず悲しみに暮れるMを見守り続ける。
(Yahoo!映画より引用)