もうすぐ健康診断。
血液検査が何よりも嫌いな私は今から憂鬱である。
あの病院の雰囲気がさらに針の痛みを倍増させると思うんですよ。
もっと陽気な雰囲気にしてもらえないもんでしょうかね。
「ペインレス」も陽気な雰囲気は一切皆無だったから不気味度が倍増したのかも。
くだらないB級ホラーだと思っていたら超真面目路線。
痛みを感じない子供たちの悲劇。
発想がやはり独特。
スパニッシュホラー特有の愛情の強さが切なさを呼ぶ。
私にもこのペインレスという能力があれば、血液検査も怖くないのになぁ。
自分勝手な主人公。
生きるってそもそも傲慢なのかもしれないけれど...
それでも、やっぱり人は生きることに固執する。
それが本能であり、運命だ。
痛みを感じないというのは、肉体的なことだが、そこが欠落していると精神的にも何かが欠落してしまう恐れがあるというのは何となくわかる気がする。
だけど、それだけでは人間は悪人にはならない。
環境や教育で人間は善人にだってなれるはずだ。
何気にこの作品は、社会的弱者に対して救いが必ずあると説いているようにも見えた。
そして、人間の神秘的な強さを称えているような...
ずっと暗いので、決して面白いとは言えませんが。
ちょっと変わったスリラーが見たい人にはいいかもしれません。
ちぶ~的イタタタタ!度5
子供たちが笑いながら爪を剥ぐシーンはマジで寒気が止まりませんでした。