ホラー映画さえあれば!ちぶ〜のイラスト付きレビュー

\年間約300本の映画を鑑賞!ブログ運営歴20年!イラスト付記事を毎日更新中!/『トップガン』で映画を知り『13日の金曜日』でホラー映画漬けで脳みそもホラー化の生粋ホラ女!映画でもう一つの人生を手に入れられる!レベルアップ呪術を発動中!/

懐かしのビデオ「ベニーズ・ビデオ」

昔は、テレビデオでよく映画を見た。

 

ビデオテープはとてもかさばる。

 

チャリでレンタル屋に借りに行ってたけれど、7本くらい一気に毎回借りるので篭いっぱいになる。

 

返す時は巻き戻して返さなければならない。

 

それが面倒くさかったんだけど、今思い出すとそれですら懐かしい思い出だ。

 

ビデオはDVDには出すことができない味がある。

 

ホラー映画なんて特に、ビデオはあるけれどDVD化はされていない作品ってたくさんある。

 

ビデオが完全に廃るなんてことはやめてほしい。

 

貞子だってビデオがなくなったら困るのだから。

 

「ベニーズ・ビデオ」は、そのビデオの良さが恐怖につながっていた。

アイアムアヒーロー

 

絶望映画の名手であるミヒャエル・ハネケ監督作品。

 

これは、映画なのか?

 

と、疑うくらいにリアルな演出。

 

こんな事件ありそうだと思わせるところも、とても気持ち悪い。

 

肝心なところは見せない。

 

だからこそ想像で創られる恐怖。

 

またしても、ハネケは私を絶望させたのである。




思春期って怖い。

 

不安定と無知って過ちの卵。

 

この少年はきっと、いってみよう やってみよう精神。

 

どうなるのか、とりあえずやってみたかっただけ。

 

いいとか悪いとかは、分かっていない。

 

いや、普通は彼の年齢でハッキリわかるはずなんだけど。

 

リアルとゲームの世界があやふやになっちゃっているような感覚なんだろうか。

 

ここに、感情はない。

 

ただよう空気がずっと不気味。

 

そんなモンスターを作ってしまったペアレンツが本当のモンスターペアレンツだったりする。

 

なんだ、この世界。

 

と、見ている側には怒りを与えるのに彼らは素知らぬ顔。

 

実際に、こんな事件がありそうだと思ってしまう自分が一番怖い。

 

罪と罰は必ずしも比例しない。

 

私たちが思っている以上に、世間は不条理なのかもしれない。

 

見終わった後も、背中に冷たいものを残していくような絶望映画であった。






ちぶ~的絶望シネマ度5

どうしてこういう映画ばっかりなんだろう。監督の今までの人生を私は知りたいわ。