ホラー映画さえあれば!

映画漬けのちぶ〜が、映画を観たら例えつまんなくても!イラスト付きで映画レビュー(ホラー寄り)をアップしてます!週末はホラー特化ブログや映画関連の記事も!

懐かしのビデオ「ベニーズ・ビデオ」

昔は、テレビデオでよく映画を見た。


ビデオテープはとてもかさばる。


チャリでレンタル屋に借りに行ってたけれど、7本くらい一気に毎回借りるので篭いっぱいになる。


返す時は巻き戻して返さなければならない。


それが面倒くさかったんだけど、今思い出すとそれですら懐かしい思い出だ。


ビデオはDVDには出すことができない味がある。


ホラー映画なんて特に、ビデオはあるけれどDVD化はされていない作品ってたくさんある。


ビデオが完全に廃るなんてことはやめてほしい。


貞子だってビデオがなくなったら困るのだから。


「ベニーズ・ビデオ」は、そのビデオの良さが恐怖につながっていた。
 
作品情報
 




絶望映画の名手であるミヒャエル・ハネケ監督作品。


これは、映画なのか?


と、疑うくらいにリアルな演出。


こんな事件ありそうだと思わせるところも、とても気持ち悪い。


肝心なところは見せない。


だからこそ想像で創られる恐怖。


またしても、ハネケは私を絶望させたのである。




思春期って怖い。


不安定と無知って過ちの卵。


この少年はきっと、いってみよう やってみよう精神。


どうなるのか、とりあえずやってみたかっただけ。


いいとか悪いとかは、分かっていない。


いや、普通は彼の年齢でハッキリわかるはずなんだけど。


リアルとゲームの世界があやふやになっちゃっているような感覚なんだろうか。


ここに、感情はない。


ただよう空気がずっと不気味。


そんなモンスターを作ってしまったペアレンツが本当のモンスターペアレンツだったりする。


なんだ、この世界。


と、見ている側には怒りを与えるのに彼らは素知らぬ顔。


実際に、こんな事件がありそうだと思ってしまう自分が一番怖い。


罪と罰は必ずしも比例しない。


私たちが思っている以上に、世間は不条理なのかもしれない。


見終わった後も、背中に冷たいものを残していくような絶望映画であった。













ちぶ~的絶望シネマ度5叫び叫び叫び叫び叫び

どうしてこういう映画ばっかりなんだろう。監督の今までの人生を私は知りたいわ。


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