今年は例年に比べれば雪はあまり降っていない。
でも、たまに吹雪になるとびっくりする。
比較的、我が家は新しいけれどそれでも最近は「ゴーゴー」と雪の音が響く。
その音を聞くと、余計に寒く感じるのだ。
「山の音」の音は、劇中のどこの音のことだったのか....
あの夜の音のことだったのだろうか。
結婚は、赤の他人と夫婦になるという契約を結ぶ。
だが、本当はそれだけではない。
その夫の家族とも家族になるということ。
だからこそ、結婚というのは最後の最後までいい結婚だったかどうかは本人たちにだってわからない。
人生の賭けと言っても過言ではないはずだ。
だから揺れる女心に、女性なら共感しかできない。
そして。
成瀬巳喜男監督らしいその"女心"は、微笑みの女神 原節子だから成り立ったように思う。
ろくでもない旦那と結婚してしまったが、舅と姑には恵まれている嫁:尾形菊子(原節子)。
こんなに可愛がられる嫁は幸せだなぁと思っていたが、そうはいかない。
微笑みの裏には、女としてのプライドがあった。
妙に可愛がる舅に、最初はいやらしささえ感じたが...
純粋な父性だったからこそのラストにつながったのかと、見終わってから気づいた。
1954年の映画にしては、なんだか現代っぽい家族問題でまたもやびっくり。
成瀬監督が描く女性はいつも時代の先駆けなのかもしれない。
自分だったら.....
まず、一番最初にあの旦那を殴っているでしょうね。
アハハ。
ちぶ~的嫁度5
私もああいう嫁にならないといかんのか...無理だ、うん。