人生っていうのは予測不能。
よく、事実は小説より奇なりと言うように世の中はありえないことで溢れている。
だから面白いとも言えるし、厄介とも言えるのだ。
まさにそれを描いたのが「危険なプロット」。
人生はスキャンダルである。
昔から文章を書くことが好きだった私。
もちろん、文才はなかったのですがお遊びで物語を考えたりしてたんですよね。
だからこの主人公の少年、クロード(エルンスト・ウンハウアー)が羨ましくてならなかった。
ずっとドキドキハラハラしちゃいましたよ。
生み出す筋書きはフィクションなのかノンフィクションなのか。
その狭間で妖しく光る文章に、担任の国語教師ジェルマン(ファブリス・ルキーニ)たちと同様に見ているこちらまで魅了される。
少年だからこそ描けるプロット。
はっきり言って結末は私的には行き過ぎたと思うけど、結末を辿るまでの途中のプロットが最高だ。
そのプロットは、ずっと続く。
人生は死ぬまで終わらないから。
自分の筋書きはどこまで自分で書くことができるだろうか。
予想外の結末。
それは、人生と同じように正解のないプロット。
この知的さと緊張感は、私にはとっても心地いいものでした。
ちぶ~的危険度5
こんな文才を持った少年がいること自体危険な香り!才能はありすぎると危ないってことですな。