年をとっていくとほとんど驚くことってない。
映画もそうだけれど、慣れていくと衝撃って受けなくなる。
ときめきもそう。
若いときはしょうもないことでもいちいちドキドキしていたのに。
今は、ほぼない。
むしろ、私はその方が楽で好き。
だって、今更得体のしれない感情に捕らわれたくないもの。
この映画もそういうことだったのかなぁとずっと考えている。
出た。
ジュリーの狂気。
「太陽を盗んだ男」を見た時の衝撃を思い出した。
ストーリーは違うのに、どこか通じるものがある気がしたりして。
ただ任務を果たそうとする男との奇妙な共同生活。
理由は特にない。
そんなラストに向かう狂気にまた驚かさせたのである。
胡散臭い自称医者の大倉。
寡黙な暗殺者である工藤。
途中参戦の若い女。
非常に不気味。
こんな共同生活は絶対に嫌だ。
コンピューターがそれをさらに加速させる。
工藤を演じるジュリーがずっと棒読み。(もちろんわざとだろう)
感情が全然出てこない。
そこにいるようでいないような存在感にビビる。
人としての感情が欠落している。
というか多分ない。
そんな男が赤の他人の共同生活で見た目ではわからない"変化"が起きる。
タイトルが神。
この作品にはタイトル以外理由を辿る術がない。
むしろ、そのタイトルでさえ答えに近いかどうかは分からない。
ただ、知らなかった感情を知ってしまう。
それはまるで禁断の果実を食べてしまったアダムのよう。
そう思うしかないラストに腰を抜かしてしまうちぶ~でございました。
ちぶ~的ときめき度5
確かにあんなにかわいい樋口可南子が家にやってきたらときめくね。まぁ、あんまりときめいているようには見えなかったのでそういうことではないのかもしれませんが。う~ん。難し。