まだ自分にとって「死」は身近ではない。
と、思っていた。
だけど、知人が亡くなったと聞いたとき急に怖くなったのである。
そうか、人はいつ死ぬか分からないんだったと。
そして、ふと思い出した。
高校生の時、隣のクラスの男の子が朝の通学の電車に飛び込み自殺をして亡くなったことを。
今も理由は分からない。
それは突然だったらしい。
「死」というものは時間に運ばれてくるだけではない。
その人の苦しみや弱さからもたらされることもある。
不運が無情にも奪っていくこともある。
そう、意外と人間は「死」のそばで生きているのである。
だからこそ「野いちご」みたいな映画を観て生きるということにもっと一生懸命にならなければもったいないと思えるのではないだろうか。
老いぼれジジィは嫌われている。
どうしてなのか。
何があったのか。
夢と現実の狭間で明かされていく過去。
思い出なのか後悔なのか。
交錯していく過去に今を読み解いていく。
そして、この映画の主人公と自分が近づいていく。
私にもいつかこんな日がくる。
今を一所懸命に生きているだろうか。
この主人公みたい自分も捕らわれてしまうのか...
美しく繊細な心理描写だからこそ、妙に私はコワくなってしまった。
人生は儚く短い。
きっと終わるときには自分の一生が一瞬だったと思うのだろう。
だからこそをこの映画は見た方がいい。
私なんかが語るのはもったいない。
ブロガーさんたちに感謝しなければ。
だってきっと、紹介していただけなければ私なら絶対に見ない作品だったと思うのです。
ちぶ~的クソジジィ度5
年よりは嫌われるものだが、このジジィは確かに身内にいたらクソジジィだ。まぁ、年を取るってそんなもんかもしれません。