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考察「絞殺」


作品情報





映画の見すぎてちょっとした出来事から色々妄想してしまう癖がある。


どうせならその考察力で作品を創りたい。


文才とユーモアがもっとあればと思う今日この頃。





「絞殺」はどうしたら息子を理解できるのかと考察を頑張りましたが、かなり難しかった。




普通の映画じゃ物足りなくなったときは、本を読んで面白そうな映画を探す。


最近、ハマっているのは観ずに死ねるか!傑作絶望シネマ88 という本。


そこで紹介されていたこの「絞殺」はまさに絶望が待っていた。


しかも父親を演じる西村晃と母親を演じた乙羽信子が名優すぎ。


ザ・家庭崩壊。


そのヒビはいつから入っていたのか...


じわじわと襲ってくる息子の怒りに見ているこちらも絶望する。




子供の立場から考察する。


大人はいつだって勝手だ。


子供を産んで自分たちの好きなように育てる。


まるで自分の所有物のように。


子供にはきちんと自分の意思がある。


だけど、親はそれを見ようともしない。


「育ててやった」という恩義をどこまでも振りかざそうとするのは見栄からなのか。


事件が起きても真の理由には気づけない。


ある日、突然自分の子供が狂ったというだけで片付けようとする。


だから、今も未成年による殺人事件は減らないんじゃないだろうか。


その"ぷっつん"の根源を探さなければ悲劇は繰り返されるのだ。



大人の立場から考察する。


かわいくてかわいくて仕方がない自分の子供。


いつも自分の腕の中にしまっておきたくて...


何歳になっても自分の子供は自分の子供。


どこかで、分かっていてもずっと抱えていたいと思っている。


自分たちがここまで育てたというプライド。


何不自由なく優秀に育てたのに、理解できないという葛藤にもがく。




まるで息子は何かに憑りつかれたようだ。


思春期の不安定さと、子供から大人になる性への欲求で破滅に近づいていく。


まだ息子は幼い。


子供だったのだ。


大人になろうとしている子供。


抑圧された本来の自分を見つけ出すことができなくて。


どうすればいいか分からなくて。


その術を知らなかった。


あの爆発は異常者だから起きた訳じゃない。


それが怖い。


最近の若者は理解できないってよく聞くけれど...


本当にそうだろうか。


見て見ぬふりをしているだけじゃないだろうか。


ラストまでずっと首を絞められているように苦しい。


だけど、傑作。


今見てもこの絶望は恐怖だ。










ちぶ~的トラウマ度5カゼカゼカゼカゼカゼ

映画を相当見ているので心に傷が残らずに済んだが、こういう映画を観慣れていない人には相当なショックだろうと思う。


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