みんな小さい悪党である。
そりゃ、毎日こんなに責められていればそうなる。
気づかれない程度の逆襲。
それでこっそり自分の気が晴れるならそれでもいいじゃないって思う。
「大悪党」は、どんでもなく大悪党だったので引いた....
週末名画座シネマパレ では、生誕80年を記念して田宮二郎特集開催中。
こっちの田宮氏はエリート弁護士。
私の大好きな増村保造監督作品。
そりゃぁ、一筋縄ではいきません。
緑魔子の魔女っ子ぶりに萌える。
タイトルの大悪党という意味...
ラストにどし~んときましたよ。
序盤、本気でムカついて劇場から飛び出しくたくなった。
悪党にもほどがある。
女をいじめる男が嫌い。
女はどこまでも男に力でねじ伏せられる。
力では勝てない。
そう、力ではね...
法律って弱者の味方とは限らない。
あくまで法律であって、正義ではない。
所詮、人間が創った法律は正しく罪を裁くことなんてできない。
じゃぁ、どうしたら勝てるのか。
というこの発想は面白い。
目には目を。歯には歯を。
悪魔に勝つにはもっと悪魔にならなければならない。
正義を手に入れるには、正義を捨てなければならない。
緑魔子の恐怖と狂気。
女を怒らせるとこうなる。
力ではない強さが女の武器。
大悪党は一体誰か。
最後まで見て初めてその意味を知る。
増村保造の描く女はいつもかっこいい。
と、大絶賛してしまう私も大悪党なのかもしれません。
ちぶ~的クズ度5
どいつもこいつも最低野郎。田宮氏の冷酷さがさらに見るものを追いつめる!もう、魔子ちゃんに感情移入すること間違いなしです。