ホラー映画さえあれば!

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灼熱死「日本橋」



作品情報




熱帯夜。


扇風機を強にしても、窓を全開にしても寝られないくらいの熱さ。


夜中、寝れなくてあまりにも暑いものだからウーロン茶をカブ飲み。


それでも体の体温が下がることはなく熱風の中朝を迎えることに....


灼熱の中で死ぬのはコワい。


体中の水分、全部持ってかれました。




日本橋」も怖いんですよ。


予想外すぎてびっくりですよ。




市川崑監督、恐るべし。


冒頭から、私は怪談映画を観てるのかと困惑した。


女の執念。


哀しき運命が織りなすメロドラマ。


舞台は大正初期の日本橋


芸者の対決がまたいいじゃない。


これぞ日本の映画って感じです。



恋心を売り物にする女が堕ちていく恋。


美しくも怖ろしい甘い蜜。


この世界にはそこら中に男と女の欲がまみれている。


その欲に足を捕らわれながらも強く懸命に生きようとするのは女の意地かもしれない。


それでも、どんなことをしても逃げられない運命もある。


まるでその怖さを表現するかのように、カメラワークが不気味。


私にだけ見えない幽霊が映っているのかと思うくらいの思わせぶり。


今見てもハッとする演出がイイ。



何かに我を失うほどのめり込む奴ほど怖ろしいものはないのではないだろうか。


きっとそれは愛情ではなくただの執着と化しているからだ。


愛情という名目で正当な理由をつけようとする愚かさが痛い。


それほどまでに愛は人を狂わせ、欲したくなるものなのだ。


なんて厄介なんだ。


なんて傲慢なんだ。


と、歯車が永遠に合うことはない男と女の運命にほろりとしてしまった。




まぁ、ここまで言ってなんですが....


本当に面白かったのは芸者の喧嘩。


喧嘩って傍観するだけならゾクゾクしちゃう。


なんであんなにかっこいいんだろう。


私も喧嘩するときはあれぐらいガッツリといきたいものですよ。









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超若くてキュートな若尾様もいいですけども、色気を崩さない山本富士子様も素敵~。ホラー(風)担当の淡島千景様も最高でしたけどね。


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