朝、支度をしていて物を探す。
昨日の夜はあったのに....
そんな朝が最近多い。
探しているとみつからない。
帰ってから何気なく見ると、探し物があったりする。
探し物って見つかりたくないかくれんぼみたいである。
「ミッシング ~50年前の記憶~」は見つけてあげたい親心が心をうつ。
昨日に引き続き、失踪モノ。
韓国映画目線とはまた違う感情に心を揺さぶられる。
シンクロする失踪事件。
男の罪悪感と失望。
残された親。
見つからない子供。
期待と真実が導く事件の顛末。
目を離した隙に。
手を放した隙に。
気を抜いた隙に。
魔の手は子供に差し伸べられる。
誰に起きてもおかしくない不幸な出来事。
題材としてはありきたりかもしれないが、そのありきたりな事件に一生苦しめられる親たちがいるということを忘れてはいけない。
もし、あの時自分がしっかり見ていたら。
と、きっと何度も罪の意識に捕らわれただろう。
いくら悲しんでも子供は帰ってこない。
それでも、心のどこかではいつか会えるのではないという淡い期待を抱いてしまう。
そんな親心が切なくて切なくて....
しかもそれだけではなかったストーリー展開に舌を巻く。
もう一段階足された構成は堅実で引き込まれる。
最後は安易すぎるとも思うが、私はそうあってほしいという願いも感じられてなんだかグッときてしまった。
自分たちから生まれた自分たちの血が流れているわが子。
絶対に失ってはいけないものなのに。
どんな人にもそれを奪う権利はないのに。
不条理な出来事によって引き裂かれてしまった親と子。
いつかきっと....
という願いさえ持ってはいけない悲しみ。
悲痛が心を締め付ける。
これは、本当はお金を出してみなくてはならない作品でした。
が、無料で配信していたので甘えてもバチは当たらないと思います。
というか、今日は一応自分の誕生日なので当てられたくないものです。
ちぶ~的ミッシング度5
自分が親だったらどうしようという恐怖。犯人に対面したらどうしてやろうという憤り。子供がいなくても手に取るように分かる心理描写と演技力も素晴らしいです。