多忙になればなるほど、取り乱す。
部屋も身なりも。
すべてが面倒になり疲れを取ることばかり考える。
だけど、疲れもとれないしだらしくなる一方。
いかん。
これじゃいかんぜよ。
明日こそは...
と、毎日爆睡。
そろそろ反省しようと書き留めている愚かな私です。
「乱れる」の高峰秀子をもう少し見習わなければなりませんな。
まっすぐで澄んだ瞳にこちらまでつい涙してしまう。
地味だけど、堅実な演技で心をさらうのだ。
こちらもまさにそうだった。
衝撃のラストは言葉を失う。
悲しく、切なく、そして腹立たしい....
秀子ちゃ~ん。
と、叫びたくなること必至。
監督は女性映画の名匠成瀬巳喜男。
多分、成瀬映画は初。
だけど、この一本でこの人は本物の名匠だと認める。(えらそうに)
巨匠嫌いの私でも明らかに優れた才能の持ち主だとすぐわかったからだ。
商店からスーパーへ広がる。
質よりも安さが求められていく。
夫の死後も夫の家族のために自分を犠牲にした未亡人。
貞淑な人生を貫くことが当たり前だと思っている。
この二つの対比が実にすばらしい。
変わりゆく時代。
そんな中で、時代に置いていかれるものがいる。
手を伸ばしても届かない。
そんな歯がゆさがとても切ないんだ...
ラストに向かえば向かうほど、なんだか分からないけれど涙がこぼれた。
セリフでは語られないのに、心情を読み取れてしまうのだ。
どうして...
私だって...
決して言葉にしないロマンス。
表現しない愛。
だからこそ心は乱れる。
絶対に動じなかった心が動く時...
あぁ。
またしても知ってしまった傑作。
他の成瀬作品も見なくてはなりません。
ちぶ~的ナイスボイス度
義理弟がまさかの加山雄三!めっちゃ声がいい!!私は歌手しかしてないと思っていたのだよ...衝撃の爽やか演技!びっくらこきました。