温泉に行くと、刺青禁止のところってありますでしょ。
いつも思うけど、なんでダメなんでしょう。
海外だとタトゥーってお洒落で済んでるのに。
日本だと、刺青=ヤクザですよねぇ。
で、禁止されてるからなのか一度も刺青をしている人に遭遇したことがない。
ちょっと本物を見てみたい気がする。
若尾文子様の「刺青」は、すべてを吸い取られてしまうので生で見るのは遠慮したいですがね。
若尾文子様の本を頂いてから、若尾文子映画のみたいリストがいっぱい。
これは前から薦められていたということもあり鑑賞。
思っていたよりも若尾様が悪女。
思っていたよりも血の気が多め。
ムチムチの白い肌に彫られた刺青。
悪女の顛末は、女郎蜘蛛の仕業か。
とにかく、美しく毒々しい作風に魅了される。
もう、元気。
ここまで気が強いと男が大変。
美しさって女をここまで傲慢にするのか。
と、最初からぶっとばしっぱなしの姐さんに感心する。
体に彫られた刺青。
それは、ある意味本能の扉。
もう消すことのできない刺青。
後戻りができないことをいいことに、女は男を餌食にし自由へと進んでいく。
所詮、女にとって男は自分のための踏み台にすぎない。
恋だの愛だのよりも、もっと魅力的なもの知ってしまった女はコワい。
男を操ることで、さらに美しくなる女は本当に女郎蜘蛛そのものである。
思うに、男性には元々征服欲みたいなものが備わっていると思う。
亭主関白という言葉があるくらいだから。
まぁ、それを男らしいと呼ぶのはどうかと思うけど。
私は若尾姐さんを見て痛感した。
男性のそういう征服欲みたいなものは個人的には嫌いなんだけど、だからと言って女に持たせてはいけないものだということを。
男性の征服欲なんてかわいいもんじゃないか。
単純で淡泊でわかりやすい。
だけど、この映画でも分かるように女の征服欲ってシャレにならない。
ドロドロしてて、計算高くて、自分ですら自分を止めるということができない。
きっと死ぬまでその欲は果てしなく続く。
女の中の"女郎蜘蛛"は永遠に寝かしてきましょう。
かかあ天下くらい大目に見てあげてくださいまし。
そもそも女っていう生き物はおっそろしい生き物なんですから。
ちぶ~的刺青度5
どうせ人の体に彫るのなら、怖い絵じゃなくて綺麗な絵にしてほしい。彫られている姿はこっちまで背中が痛くなってくるような感じがして怖かったです...