若い時ってなんでも楽しいんですよね。
箸が転がっただけでも笑ってたんですよ。
今じゃ、箸が転がったら舌打ちですよ。
年を取るって怖いですねぇ。
若さゆえの....
っていう経験は誰でもあると思いますけれど。
「17歳の肖像」を見て、年相応って物凄い正しい生き方だなって思ったわけです。
同級生からの羨望の眼差し。
誰もがうらやむリッチな年上の男との恋に陶酔する少女。
ありがちな青春の愚かなあやまち。
早く今の場所から抜け出したくて。
誰よりも先に幸せになりたくて。
生き急いだ先にあったものは...
胡散臭いんだ、そんな男は。
だけど、すぐ気づけるのは年齢と経験のおかげかも。
ピュアで無知な少女にはただの危険物。
映画みたいな恋愛に憧れて、自分もヒロインになれるんだと思い込んでしまう。
どんなに大人ぶったって、時間には勝てない。
そんな現実的なシンデレラストーリーは説得力がありまくり。
幸せは誰かに頼ってもらえるものじゃない。
結局は、自分で手に入れるものだから。
思春期の危うさをうまく描いていたけど、私は少女よりもその親たちの心情に感情移入してしまった。
少女も愚かだが大人も十分愚か。
安易さに疑いを持たず、目の前にあるエセハッピーに食らいつく。
本当の道を教えることを省いてはいけないのに、子供のためだと言って怠けようとする。
もう、お父ちゃんが....
ティーはずるいわよ。
私だって泣くわよ。
と、思いながら恋愛にも適材適所があるのだと思い知らされるのでした。
ちぶ~的セブンティーン度5
こんな17歳、うらやましすぎるやろ。自分の17歳のときのことは全く思い出せない。