いつもの場所にいつものメンバーじゃないと落ち着かない。
極度の人見知りなので知らない人がいると、とても気になる。
妙に緊張してしまい、気を遣って無駄に疲れる始末。
あ~あ。
この疲れる性格はなんとかならないものか。
と、毎年思っている気がする。
「見知らぬ医師」はそもそも"知らない"医師のお話。
ユダヤ人に人体実験をしていたナチス将校“死の天使"ヨーゼフ・メンゲレの実話が基らしい。
そう聞くとなんだが残酷で衝撃的な映画になっているかと思いきや...
漂う不穏さ。
怪しげで静かな展開。
雰囲気は悪くないのにサラッとしすぎている。
ちょっと独特で疲れている私には少しハードルが高かったようです。
発育が遅れた12歳の少女リリーへの執着。
それは、人としての興味か研究対象に対する興味か...
どっちとも言いにくい描写にとどまっているためにハッキリしない。
怖ろしい方へ解釈すればちょっとビビるけれど。
私にはこの医師が一体何がしたくて何を思っているのかが薄すぎて読み取れず。
そんなことよりもリリーの父ちゃんが作っている人形の方がコワすぎた。
医師の狂気を代弁するかのように並べられた人形は誰が欲しがるのかと思うくらいに気持ちが悪い。
まるで人形を創る行為と人間を創りたいという医師の欲求が通じていると言わんばかりでなんだかグロテスク。
いや、全くそういう映像はないんですけど。
見ようによっては興味深く、不思議な魅力がある作品。
しかし、本当にこんな人がいたのか。
もっとド派手にホラー調で作ったら傑作になったかもしれない。
ちぶ~的知らぬ度4
こういう人がいたということを知らなかったのでそういう意味では新鮮。ナチスが怖いのか当時の時代背景が怖いのか。色々考えちゃいますね。