昔から時代劇が大好きだった。
毎度同じ展開で同じ結末。
それなのに飽きない。
同じようで同じじゃない。
定番のセリフだからこそ説得力がある。
予想できるからこそ安心して見られる。
「網走番外地」もそんな心地よさを感じた。
やっと見れた健さん。
最近は、レンタル屋で健さん映画と文太アニキ映画は貸し出し中。
ラッキーなことにこれだけはあったので早速手に取った。
で、観てみたらまさかの白黒映画。
まさかの今の映画でよくやるお洒落趣向かと思ったら...
ただ、金がなかっただけらしい。
....さすがである。
簡単に言うと、これは母をたずねたい極道の話である。
やはり健さんは不器用であるからなかなかうまくいかない。
わかっちゃいるけど、やきもきする。
ここにも出演していた田中邦衛にはイライラする。
若いはずなのに、今より滑舌悪いじゃないかと思いながら。
で、嵐寛寿郎のくだりにぐっとくる。
というかコントだったと思う。
定番中の定番。
健さんが不幸な境遇。
もう、これだけで泣ける。
だから、あまり昔のことを思い出さないでほしいと思う。
お母ちゃんが大変。
もう、お前は何をしてんだと天下の健さんを叱咤したくなる。
根はいい奴なのにマジで阿呆。
また、それを助けようとする丹波がずるい。
いいとこどり。
日本のジョージ・クルーニーである。
なんてわかりやすいんだ。
お涙ちょうだいというよりもお涙いただきますという感じ。
母親ってのは鉄板ですよ。
何歳になってもかけがいのない存在。
不動のNO,1。
これは極道の話ではない。
極道ではあるけれど。
愚かなバカ息子の話なのだ。
間違いは犯してしまったけれど、人間としての罪は犯していないヤツなんです。
どんな奴にも母がいれば良心がある。
シンプルだけど、今だからこそジ~ンとくる。
見終わって観れば、白黒映画だったからこそ良さを引き出しているのかもしれないと思うのです。
ちぶ~的相棒度5
こんな相棒は嫌だ。途中から喧嘩の絶えないカップルにも見えてきた。人と人ってなんだかんだで共鳴できるところがあると信じたいですね。