ホラー映画さえあれば!

映画漬けのちぶ〜が、映画を観たら例えつまんなくても!イラスト付きで映画レビュー(ホラー寄り)をアップしてます!週末はホラー特化ブログや映画関連の記事も!

体温が上がる場所「太陽を盗んだ男」




あっちーな。


としか言葉出ない元旦のデパート。


初売りには興味がないが、週末名画座シネマパレ 「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」 が元旦から上映していたので行ってきた。


初笑いは寅さんでと決めていたのだ。


すでに去年DVDで鑑賞し、記事にもしているが私の大好きなリリー作品なのでもう一度劇場で見たかったのだ。


いやぁ、やっぱり最高だった。


二度目でも面白さは変わらない。


メロンが出てきただけでもうおかしくなっちゃう。


リリーのあのかわいさったらビックリマーク


船越英二のおとぼけっぷりったらビックリマーク


なかなかうまくいかない寅さんにヤキモキしちゃうんです。


私も誰かと再会して、「今までどうしてたのよはてなマーク」と聞かれたら「恋をしていたのよ」と言ってみたいもんです。


元旦から暑かったり、熱かったりしたわけですよ。



太陽を盗んだ男」の文太兄貴も相当でしたけどね。




実は、去年週末名画座シネマパレ で上映したのに私は観に行かなかった。


海外のオシャレ映画と勘違いしたためである。


よくよく聞いたら邦画で、しかも文太アニキも出演していたのである。


本当に悔しい。


劇場で見ればよかった...



人間は不完全だから完全を求める。


全能ではないから全能を求める。


禁断の果実を手にしたら人はどうなってしまうのか。


何でも手に入りやすいこの世の中で...


この映画は現代っ子だからこそ見るべき映画じゃないだろうか。





太陽と空っ風。


山下(菅原文太)と城戸(沢田研二)に似ていないか。


熱く生命力にあふれる男と渇ききって行き場を失っている男。


太陽はいつかその日が来ることを信じている。


待つことを知っている。


空っ風はその無意識に人に備わっているであろう楽観さが欠落している。


正反対の男二人。


文太アニキが熱すぎて笑えるんだけど、後半につれて怖くなる。


正義や生きるということに対する執着。


城戸にはその理由がまったく分からない。


自分にないものだから求めたのだろう。


彼の虚無感は、悲鳴に聞こえる。



思春期の時に私も持った感情に似ていると思った。


いや、質は違えど今もふと思う。


どうして今私はここにいるのか。


一体、これから自分は何をしたいのか。


生きる意味や価値に疑問を持つ。


もちろん、そんなことに答えはなくて考えれば考えるほど気持ちが悪くなるので途中でやめる。


で、なんだかんだで私は意地汚くて欲張りなのでそれを励みに頑張れる。


だけど、満たされすぎているとそれは難しいのかもしれない。


太陽を盗んだ男は、太陽だけが自分にとっての救いだと思っていた。


そうすることで、答えが見つかると思ったのではないか。


胸にポカーンと大きく開いた穴が埋まると思ったのではないか。


安定した仕事。


安定した給料。


それなりのルックス。


何不自由ない、ありきたりの毎日にこそ"それ"は潜んでいる。


悪魔のささやきに耳を傾ける奴がいる。


そんな奴の気持ちを理解したくもないし、知りたくもないけれど..


城戸に感情移入してしまうのは、誰もが一度は触れてしまう"禁断の果実"だからかもしれない。


ある意味、男は純粋すぎたのだ。


もっと狡猾じゃないとこの世は生きにくい。


もっと下心がないと。


もっと欲張りじゃないと...


少々間延びしていると思うところもあったけれど。(それは私が短気だからですが)


やはり心にズシンと突き刺さる。


今もこんな奴がこの世の中にはゴロゴロいるんじゃないか。


そう考えると怖ろしい。


生きるということはもっと怖ろしい。


年明け早々、一秒ともこの時間を無駄にしてはいけないと思わせる生命力を感じさせる映画でした。










ちぶ~的アニキ度5メラメラメラメラメラメラメラメラメラメラ

文太アニキがかっこよすぎる!!男の中の男!!不死身かと思わせる生きる生命力!!二人の対決は映画史に残る名場面!!私、ずっと「カッケーよ」とつぶやいちゃいました。

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