普段、ひきこもりーの私は休みの日はほぼ家から出ない。
出かけるとしても映画館に行くときのみ。
が、久しぶりに映画と飲みが重なったため大忙し。
バスに乗り映画を観て家に帰りまた飲みに出かけるという冷静に思えばそこまで移動はしていないのか...
今回はバス運がとてもよかったおかげで時間ピッタリに行動できたので爽快。
そして、今週も週末名画座シネマパレ で観た「大誘拐 RAINBOW KIDS」 も爽快だったのである。
おバカ三人組が金持ちの婆さんを誘拐する。
本当にバカだからこそできる大誘拐。
全員善人。
素直で純粋だから成り立つドタバタコメディ。
私の好きな「ブルークリスマス」 も岡本喜八監督だった。
この人はコメディもイケる。
そして、最後まで温かさを忘れない。
ラストはニヤっとすること間違いなし。
基本、コメディなんだけど随所に色々考えさせられる部分があったりする。
人間が更生するにはお金がかかる。
一度悪に手を染めたら社会はそれを更生させる義務を持とうともしない。
例え、生活環境が粗悪でも誰も助けることはしてくれない。
所詮、どこか他人事だからだ。
テレビや世間ではきれいごとばかり上辺で並べるくせに、実際リアルなところまでくると手のひらを返したように目を合わせようともしない。
間違いを一度も犯さない人間など存在しない。
見えるか見えないかの差だけなのに。
簡単に社会は裏切る。
それでも人は生きていかなければならない。
婆さんが強い。
それは長く生きてきた者だからこそぶち当たる憂鬱からくるのかもしれない。
自分が存在する意味。
その価値。
一体、どれくらいだろうか。
社会も人もお金も永遠の理解者ではない。
その中で人間である自分が人間としての縁をつなげ愛を見出す。
人間としての本当の幸せは単純かもしれないがそこにある気がする。
今日も朝がきて太陽を感じる。
また新しい一日が始まることを楽しみにする。
それって実はものすごく難しい日常じゃないかと思う。
一番簡単そうで難しいのが生きているという実感なのかもしれない。
最初の登場シーンから樹木希林に大爆笑!一体何が起こったのか分からないくらいの暴走っぷり!ほかのキャラも言う間でもなくナイスすぎです。