世の中は不条理劇よりも不条理だったりする。
毎日謝りすぎてよくわからなくなってきた。
ただ受け止めるしかない。
でも、止めてばかりいたら死ぬので吐き出すしかない。
たまに、耐えがたいくらいにこみあげてくる不満は眉間にしわとなって現れる。
きっとそのうちそんなことも思わなくなるくらいどうでもよくなるんだろう。
すでに途方にくれているけれど。
「アイム・ソー・エキサイテッド!」も途方もない。
この面白さは日本人には分かりにくい。
かなりエキサイテッド。
なぜ、『トーク・トゥ・ハー』や『私が、生きる肌』の監督であるペドロ・アルモドバルがコメディを創ったのか。
いや、これはコメディなのか...
ぶっとびすぎて困ることしかできない。
ペドロのタブーをコメディに変換したらこうなるのか。
そうだとしたら、ちょっと納得かもしんない。
密室コメディ。
飛行機でパニック。
生か死か。
そんな中、個性的すぎるメンツで繰り広げるよく分からない騒動。
どこで笑えばいいのか誰も教えてくれないのでずっと苦笑い。
そして、永遠と続く下ネタに戸惑う。
別に親と一緒に見ているわけでもないのに周りが気になる。
下品というかお下劣。
大人のお下劣はクレヨンしんちゃんみたいに笑えない。
なんだろう。
人間という生き物は、死を受け入れなければならない状況になったとき頭のネジが外れていくのだろうか。
現実逃避から起きる人間の本音と欲望を描いたつもりだったのだろうか。
鬼才ペドロ氏の崇高な思考が高すぎて追いつけない。
とりあえず、スペインにはゲイが多めということは分かった。
愛に貪欲とも言える。
ここから次回作にどうつなげるのか...
ある意味気になる所である。
ちぶ~的ハイ度5
テンションあげあげで。タブー大盛りで。食欲はなさげで。オカマ演技は完璧すぎて本物かと疑います。