平日は、がむしゃらにお仕事。
家に帰ったら「疲れた」とつぶやく。
家では仕事のことを忘れたいから愚痴ることもなく、ただ耐える。
だから、週末が楽しみすぎるんだ。
金曜の夜は、まずおいしいコーヒーを一杯。
ため息をついて、一週間の疲れを癒す。
休日はしっかりと遊んで平日はまたガッツリと頑張るしかない。
今週もシネマパレ で「コーヒー&シガレッツ」を鑑賞。
タバコの良さは分かんないが、コーヒーの偉大さを改めて知る。
出ました、オシャレ映画。
グリーン系の色彩の映像にハイセンスなミュージック。
11本のショート・フィルム。
そこには必ず、コーヒー&シガレッツ。
寝不足にはキツイ微妙な会話劇。
あれ。
でも、これはアートな映画じゃなくってコメディだったんじゃないか。
と、見終わった後に話し込んで気づく。
まさにコーヒー&シガレッツみたいに....
どんな微妙な会話でもその場をやり過ごしてくれるアイテムがコーヒーとタバコかもしんない。
タバコは吸わないから分からないけど、喫煙者にしてみたら喫煙室って一種のコミュニケーションの場。
普段、喋らない人とタバコを通じて話してみたり。
あの煙がなんか妙なつながりを持ってくる気がする。
コーヒーって飲み物は不思議だ。
っていうかカフェインの力だろうけど。
リラックス効果で普段ならあまりしゃべらないことまで喋っちゃったりする。
共感と。
本心と。
依存と。
それがそれぞれの話に盛り込まれているのも興味深い。
一番好きだったのは、「それは命取り」
じいさん二人。
嗄れ声に説得色がゼロ。
譲らない強情さに妙に納得。
反抗期で口を聞かないってそっちかよとツッコみたい衝動。
笑える。
ケラケラと。
完全にコント。
この笑いは日本的かも。
イギー・ポップは、腰が低くて好感度UP。
もしかしてこれが素なんじゃないかとドキドキ。
ダリオ・アルジェントの新作で鬼畜な姿を観れるのかと思うと胸キュン。
これがツンデレってやつか。
違うか。
ずっと見ていたいルネ・フレンチ。
ただ、コーヒーを飲みながら煙草を吸っているだけ。
それなのに、どうしてですか。
あふれ出る色気。
そりゃ話しかけたくなる。
この作品くらいにしか出ていないようでそのミステリアスさにまたグッとくる。
面白いとかつまらないとかそういう計りで計らない映画。
オシャレなだけじゃない。
スローで地味な可笑しさ。
誰の日常にもありそうなコーヒー&シガレッツ的なシュチュエーション。
コーヒーの香りとタバコの煙から会話が生まれる。
そうか。
そういうことね。
と、心地いい余韻もゆったりやってくるのです。
ちぶ~的オシャレ度5
映像と音楽が好きな人はさらに気に入るであろうセンス。この映画を好きだと言えたら、ワンランク上の人になれるかも!?