「四月物語」を見て、思い出しちゃった。
短大に行くために上京したころのこと。
な~にも知らなくてわかんなくて。
ただ親元から離れた自由だけが心地よくて。
な~んにも怖いことなんかなかったっけ。
母親は毎日のように心配して電話をくれたけど。
親の心子知らずで、私は毎日遊びまくってた。
この映画の若かりし頃の松たか子ちゃんは、そんな私とは正反対で戸惑いと不安まみれ。
が、それが普通だと思う。
とにかく主演を演じた松ちゃんが、なんて初々しいんだとため息が出過ぎて酸素不足になる。
新しい場所に行き、新しい人と知り合う。
今までの安心感がなくなり、常に新鮮な状態。
慣れるまでかかる時間の間を映し出すリアル。
やっぱり、最初は誰だって寂しい。(私はホームシックにもならなかったけれど)
なんとかしてつながりを求めてみるんだけど、なかなか器用になれない。
分からないことばっかりで、頼れる人がいなくって。
この年齢でしか味わえない葛藤。
この感覚....
懐かしさでいっぱいになるんだなぁ。
4月という始まりと終わり。
温かくて寒い季節。
そこから始まる自分。
ちょっとした勇気と行動。
一歩一歩ゆっくりでも、人は前に向かっている。
そうやって人はつながって広がっていく。
まさに青春とはこのことか。
甘酸っぱくて眩しくて。
派手じゃないし、劇的でもない。
だけど、そんな淡い時代は誰にもあった失くしたくない色なのではないでしょうか。
ちぶ~的松ちゃん度5
初めてこの人をかわいいと思った。そして、最初から実力派。冒頭のシーンで本当の松家の家族が登場するのもファンは必見!このかわいらしさは広めたい!