おお、気持ち悪い。
見た目も中身も気持ちが悪いくせに自分に自信がある奴がいる。
まだ、男としてイケると思っているらしい。
その前に人としてどうなのか。
どちらにせよ、お前はもう死んでいる。
平気でパワハラ&セクハラ。
職場の地位が高いから女が寄ってくるだけなのに、自分がモテると思ってやがる。
今度、手鏡でも渡してやろうか。
と、私の怒りが沸々と毎日煮立っているのだ。
「エクソシスト/ディレクターズ・カット版」も悪魔の怒り倍増で。
週末名画座 シネマパレ でディレクターズ・カット版を初鑑賞。
昔、テレビでよく見たこの作品。
いつも同じところでビクっとする。
見てみたらまたまたビクっとびっくり。
全く覚えていなかったではないか。
私の脳みそが憑りつかれたからではない....と思う。
見直して再発見できる面白さ。
ディレクターズ・カット版で知る母と娘の物語。
ただ、悪魔に憑りつかれたコワ~い話ってだけじゃない。
ここには、愛が詰まってる。
そして、その愛ですら敵わない恐怖があるのです。
そうか。
そういうことだったのかと、点と点が線でつながる。
遥か昔の記憶の断片をつなぎ合わせても、どうも腑に落ちないところもあったけれど。
ディレクターズ・カット版はそこをきちんと取集してくれる。
女優の母にその娘。
突然の憑依。
金持ちだったからできたあらゆる治療。
なぜ、悪魔は彼女を選んだのか。
どうしてこんなことになってしまったのか。
理由なんてないからコワい。
脈略も原因もそもそも存在していない恐怖。
悪魔は常に神を見張っている。
人が、神を信じ崇めると同時に悪魔も我々に近づいているのだ。
信仰心のない私にとってこの悪魔祓いの儀式はとても不気味に思え、何度見ても衝撃を受ける。
信じることが救われる道なのか。
信じればそれで救われるのか。
途方もない胡散臭さが毎度私を襲う。
だけど、だからこそ成り立つ悪魔祓いの映画なのだ。
あの音楽に神父たちの死闘。
モンスター化するリーガンに怯えるその母クリス。
ラッキーカラーはグリーン。
淫語の連呼に笑う。
突拍子もなくゲロを吐き散らすのが得意。
たまに調子が悪いと茶色も吐きますが.....
高速ブリッジと首回転技は何度見ても身の毛がよだつ。
間違いなく歴史に残るオカルトの名作。
そして、私のホラー史にも残る最高の一品なのです。
おまけ
週末名画座 シネマパレ は、9月も10月も素晴らしいラインナップ。
今までの作品もまとめてありますので興味ある方はどうぞ。
ちぶ~的悪魔祓い度5