休みの日は気楽に~と大概は、家でDVD見ながらダラダラするか映画を観に行くかのどちらかだ。
今回もそのはずだったが、来客があり早起き。
そして、掃除をしなくてはならなくて充実しすぎた一日に...(映画はちゃんと4本見たけどね)
おかげでぐったり...
連休のない私は、明日の仕事がマジで憂鬱。
でも、掃除していたら奥にしまってた映画グッズとDVDが出てきて幸せな気分に!
だから、いっか。
「消えた来客」は、タイトル通り来客が消える。
スペインホラーで宝物探しをするのが最近好きだ。
これも、スペインと書いてあったので手に取った。
最初は、「なんだ、ありきたりか」と気だるく見ていた。
だけど、中盤くらいから「おお。マジか。」と驚いた。
調べたら監督は「ロスト・アイズ」 のギリェム・モラレスだった。
名前は噛みそうになるが、内容はこちらも変わった趣向で楽しませてくれる。
どうやら当時29歳だった監督の長編デビュー作。
やっぱり、スペインのホラーは侮れない。
怖さや謎解きだけで終わらせない。
この独特さがクセになっちゃうんだなぁ。
愛の終焉。
突然の来客。
忽然と消えた謎。
グレイとブルーに映される動揺。
これは、ホラーなのか。
オカルトなのか。
ミステリーなのか。
それすら見失う。
一気に中盤で飛ぶ。
誰かと正面衝突したみたいに、目の前が見えなくなる。
ひっくり返る位置。
そうか。
分かったぞと思った瞬間に裏切られる。
私の想像力のなさのせいかもしれないが。
ちょっと抜けている気もするけれどこういうのは嫌いじゃない。
オチにスペインの香りを感じ、スペインらしさに酔う。
で、トルティージャにかぶりつきたくなる。
グレイがちょっと澄んだグレイに変わる。
真っ白にしないところがまた味わい深い。
見終わったあとも自分の想像を駆使して謎を解きたくなるから。
本当の自分を分かっているか。
自分が見ているものは真実だけか。
愛はミステリー。
ミステリーが隠した愛...
これは、予備知識なしでご覧ください。
正直、人を選ぶ結末かもしれません。
だけど、こんな映画はあまり見たことがない。
そこを楽しむ映画です。
スペインホラー(系)、やっぱりまだまだ宝が掘り出せそうです。
ちぶ~的消えた不安度5
見る前はあまりにもB級ホラーって感じだったので不安で仕方がなかったが、開始10分ほどで夢中になった。追い込まれる主人公の不安定な演技も見事でした。