分かっていない奴がいる。
自覚のない地獄の遣い。
どうして今、地獄と化したのかも分かっちゃいない。
むしろ、これ以上悪化させることが目的のようにも見える。
なぜだ。
なぜ自分が悪だということに気づけない
究極のポジティブか。
おかげで私の夏のバカンス東京行も見送りに.....
「地獄でなぜ悪い」も園子温監督作品ということで見送ろうと思ったが.....
あらすじは.....
とある事情から、激しく対立する武藤(國村隼)と池上(堤真一)。そんな中、武藤は娘であるミツコ(二階堂ふみ)の映画デビューを実現させるべく、自らプロデューサーとなってミツコ主演作の製作に乗り出すことに。あるきっかけで映画監督に間違えられた公次(星野源)のもとで撮影が始まるが、困り果てた彼は映画マニアの平田(長谷川博己)に演出の代理を頼み込む。そこへライバルである武藤の娘だと知りつつもミツコのことが気になっている池上が絡んできたことで、思いも寄らぬ事件が起きてしまう。
なぜか日本では園子温監督の評価が高い。
私は個人的に嫌いの域。(好きな方すみません。)
この人のエログロは上から目線。
だから、いつも途中で見るのをやめたくなる。
今回は今までと違ってコメディ。
それがよかった。
絶対に否定する気マンマンだったのに。
なぜだ。
これは、普通に面白い。
ちょっと前フリが長い。
どこか古めかしくてしつこい感じ。
だけど、いつもの嫌悪感とは違う。
映画が好きだっていうのが素直に分かる。
はっちゃけててバカ臭くて。
これぞ青春。
大人になったら味わえない衝動。
エログロを笑いに変えたナイス判断。
真っ赤な血。
オーバーな演技。
やりすぎなアクション。
どれもがただただ楽しい。
これからの園子温監督が楽しみになった。
ミツコ演じた二階堂ふみの絶大な存在感。
この若さでここまでデキル女優がほかにいただろうか。
ずっと胸ばっかり見ちゃったけれど。
やっぱり一緒になってかわいいと思ってしまう。
最強で最狂な笑顔にズキュン。
女の私までイチコロですよ。
一世一代の勝負。
何もかもが命がけ。
本気でぶつかり合うバカみたいな一途さ。
笑えるけれど、夢も見れる。
意外にも大人への応援歌みたいな映画。
監督の名前だけで、見る映画を決めるのは危険ってことですね。
ちぶ~的地獄度5