夜道は危険。
なのかどうかは酔っ払いにはよく分からない。
でも、秋田の夜は本当に何も出ない。
狼のような怖ろしい輩に遭遇することもない。
不気味さとは程遠い静けさ。
悩んでいるときなんかはほろ酔いで夜道を歩いてみたくなる。
どこまでも歩いていると悩みが吹っ飛ぶような気がしたりして。
少しの間、忘れられるのだ。
気分のいい現実逃避。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は、本当にあった現実離れした話だった。
あらすじは....
学歴や人脈もないまま、22歳でウォール街の投資銀行で働きだしたジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)。巧みな話術で人々の心を瞬く間につかみ、斬新なアイデアを次々と繰り出しては業績を上げ、猛烈なスピードで成り上がっていく。そして26歳で証券会社を設立し、約49億円もの年収を得るまでに。富と名声を一気に手に入れ、ウォール街のウルフという異名で呼ばれるようになった彼は、浪費の限りを尽くして世間の話題を集めていく。しかし、その先には思いがけない転落が待ち受けていた。
ワーオの一言。
これが実話なのか。
アンビリーバボーの極み。
野望と話術だけでのし上がった男。
金、女、ドラッグにまみれた欲望の頂点。
マジでとことん。
ここまでされるとお見事としか言いようがありません。
いずれ堕ちていく男が上っていくまでが痛快。
分かっていても、いや....
分かっているからこそ見ていて面白い。
金を手にすればするほどエスカレートする。
男の欲望は果てしない。
よくも飽きずにあそこまでやれると思う。
普通、欲というものは満たされるとある程度満足するものだ。
だが、ジョーダンに満足という言葉はなかったのだろう。
それは、むしろ才能ともいえる気がする。
演じたレオ様はとにかくスタイリッシュにカッコよくやってくれる。
堕ちていく姿だって笑えるから、むしろ好感度は上がった。
で、思った。
この感じ、日本でもあったなぁって。
そう。
ホリエモンである。
小デブでブサイクなホリエモン。
憎たらしいあの喋り方.....
アメリカではレオ様。
この差は何か。
やっぱり悪いこともイケメンがするとカッコイイとか思ってしまう。
ホリエモンのときは、イカれた宗教の教祖にしか見えなかったのに。
もし、これがホリエモンみたいなやつが演じたらここまで評価されなかっただろう。
実話に行き過ぎたリアリティは必要ない。
映画はエンターテイメントでいい。
そして、イケメンは悪い奴にほど必要な特権である。
ちぶ~的ラリってる度5
レオ様のラリ演技は本気でラリっているようにしか見えない。俳優としてここまでやっていいのかと心配になるレベル。そろそろアカデミー賞をあげてほしいと願うばかり。