暑くてだるくてカリカリ。
あまりにカリカリして仕事まで辞めたくなった。
怪人カリカリはこのままじゃいけないと立ち上がった。
帰りにチャリ屋に寄ったのである。
そして立派なチャリ子を衝動買い。
冬を越すと絶対にチャリを腐らせてしまうけど、今回は大丈夫。
冬期間は、チャリを預けられるのだ。
しかも受け取るときは点検までしてくれる。
なんと、素晴らしいことか。
これで、少し道が開けた気がします。
冒頭からどうも主人公であるジェーンのヒステリックな態度のせいで感情移入できなくて困った。
騒いでばかりでなかなか行動しない。
理解できないような言動を聞き、行動を目にし不信感を募らせる。
ここは一体なんなんだ。
この人たちの目的は....
こんなに古い映画なのにラストでグラっときた。
いや、酔っぱらってないですよ。
ちょっと晩酌しながらみましたけども...
扉を開けた瞬間、カリガリ博士の顔が見えない。
博士の陰影がとても印象的で不気味さを漂わせている。
階段は長く、自分のいる場所が分からない。
過去と現実が入り混じる。
ふと、今はどこにいるのか自分を見失う。
ジェーンの混乱と恐怖が映像で映し出される。
深層心理を覗いているような世界観。
影がどこまでも追ってくる。
ぐるぐる回る。
どこまでもどこまでもそこからは逃げられない。
分からないという恐怖。
自分の気持ちとは裏腹に行動できないもどかしさ。
見入っているうちにジェーンの鬱陶しさはどうでもよくなってくるから不思議である。
正直、ラストは短絡すぎる気もする。
結び方が終わらせるためのご都合主義になってしまって。
それがこの時代らしさともいえるのかもしれない。
そもそも存在自体が偉大なのだからこれで十分だろう。
過去の名作は繰り返される。
しかも今よりも優れた形で過去に残っている。
過去を越えられないくらいの映画がある。
まさか、これも怪人カリガリ博士の仕業だったのだろうか。
ちぶ~的カリカリ度5
冒頭からイライラするのは私だけだろうか。あの態度が鬱陶しくて仕方がない。でも、それを上回るほどカリガリ博士威力が素晴らしい。