仏の顔も三度までと言いますが。
三度まで待てないときはどうするんだろう。
実は、三度まで我慢できるなら大抵のことは我慢できると思うんですけど。
無理なときって一度目ですでに無理なんですよ。
だけども、気付かないふりをして自分でこまかしちゃう。
誰だってもめ事は面倒だから。
最後の最後に確信するんですよ。
やっぱり最初から無理だったんだなって。
最近、立ち読みしてハマっている「別冊カルトムービー Jホラー、怖さの秘密」でも紹介されていた。
この手のホラーはアイドル映画であり、内容に期待なんて1ミクロもしない。
ただ、見ていないJホラーがなくなってきたのでなんとなく見たのである。
なめていた。
なめくさっていたぜ。
Jホラーってやっぱり底辺がそもそも高い。
期待ゼロだからこそ引き込まれたJホラーワールドが地味に熱い。
どんよ~りと始まり、この地味さが妙に気味悪くなってくる。
点が浮かび上がり、糸がつながっていく。
心配性で信心深い主婦。
ダークサイドに堕ちたような顔で生きている繭。
そこで遭遇する恐怖。
油断してだらだら見ていたら、見失う。
過去と現在を行き来する。
トラウマと因縁が広がっていく。
遠くで誰かが呼んでいる。
だけど、何を言っているのかが分からない。
理由も分からず怖くて近づきたくない。
そんな闇を見ているかのよう。
予想外にストーリー展開が巧妙で「え?」とキョロキョロしちゃう。
これ、こんなに無名な映画でいいんだろうかともったいなく思う。
やっぱりホラー本って素晴らしいアイテム。
ゆるゆるしたこの時代にこれは挑戦的。
日本も捨てたもんじゃない。
罪は罪であり、そこに生死は関係ない。
消えることのない想い。
容赦のよの字もここにはない。
罰は罰。
振り返りもせず当然と言わんばかりに。
いやぁ~、こういうのを拾い物っていうんですね。(ま、期待は厳禁ですが)
ごちそうさまでした。
ちぶ~的好奇心度5
ホラーでよくある光景。その好奇心、命取り。イラッとしながらも最後は妙に納得。この後味の悪さは、結構びっくりする。