最近は特に、この座椅子に座ると大抵一度は死んだように眠ってしまう。
お腹がいっぱいになったときや、疲れているときは覿面。
かきあげを買ってきてせっかくおいしいうどんを自分で作って食べたのに、映画の途中で爆睡してしまっては意味がない。
映画を見るために腹ごしらえしたのに。
この眠気、命がけ。
時は金なりと言うでしょう。
その眠った一時間で映画をどれくらい見れると思っているんだ。
と、自分を責める。
「眠狂四郎 殺法帖」は、一度も眠気が来なかった。
市川雷蔵主演による「眠狂四郎」シリーズの第一作。加賀藩の密貿易をめぐる闘争を描く。
この作品もなかいちテナント会映画フェア2014(角川大映映画)の上映作品。
ですが、どうしても鑑賞できない日程のため断念。
がっかりしていたら、ツタヤで角川大映映画展を記念して、角川大映映画のコーナーを発見。(映画展の半券は、秋田県の対象店舗になっているツタヤでDVDを2本以上レンタルすると旧作DVDが1本無料で借りれます。)
粋なことをしてくれるもんだ。
名前だけは聞いていてもきちんと見たことがなかった狂四郎様。
初市川雷蔵に萌える。
刀に強くても女にはやっぱり弱い。
色気と男気がムンムンの傑作時代劇シリーズ。
おお。
なんだ、この妖しい色気。
眠狂四郎が颯爽と現れる。
俺に剣を抜かせるなという余裕が実に男らしい。
甘美な香りが漂う。
ヒロインの中村玉緒よりエロいじゃないか。
刀は二本。
女は抱えられるだけ抱える。
己の信念は決してブレたりしない。
それだけでもカッケーのに。
必殺技の円月殺法に大興奮。
円を描くまでにお前は死んでいる
そ、そんなバカなっ
と、斬られる男より私が先に言ってしまう。
と、思っているうちに斬られとるがな
刀が早すぎて私の視力が追いつかなかったぜ....
どんだけすごいんだ、その円月殺法.....
虜にする強烈な魅力でいっぱい。
敵役を演じた若山富三郎がまた渋い。
刀は持たん。
少林寺拳法で勝負。
素手であそこまで戦えるとは....
そしてあの潔さ。
スポーツ精神のように、ウソ偽りがない。
恐れ入ったぜ。
どの時代も人間につきまとう欲。
金や名誉に目が眩む愚か者。
そんな罪を憎んで刀を振りかざす。
この世は哀れ。
それでも、情だけは眠狂四郎の中から消えない。
人は人がいるから生きていける。
崖に捨てた悲しみを噛みしめる。
それでもまた人は生きていく。
生きなければならないのだから。
おまけ
ちぶ~的エロ殺法度5
なんだかなまめかしいやりとりにドギマギ。妙に中村玉緒が清純派なので余計エロイ。女だったらみんなこうなるかもと納得してしまう魅力がございます。