映画を見る前に、いつものカフェでディナー。
バターライスセットにして、カフェラテを注文。
そしたら....
私のクマ好きが店員さんに伝わったのでしょうか。
カフェラテのラテアートがとてもめんこいクマさんだったのです。
とてもハッピーな気分になりました。
こういうサプライズって小さいけれど、大きいですね。
「羅生門」のサプライズ具合は相当なもんでした。
(なかいちテナント会映画フェア2014(角川大映映画)にて)
あらすじは....
一つの事件。
3つの証言。
一つの真相。
同じはずが全部違う。
そこに人間の愚かさを見る。
犯人は誰だ。
真実は何だ。
本当に面白いのはそこじゃない。
日本映画界が誇る不朽の名作にただただ圧倒される。
劇中では羅生門の中でストーリーが始まる。
私は羅生門ので正解だったと思う。
タイトルからの先入観はあまりないまま入っていけるから。
3人の証言を聞いていくうちにどんどん分からなくなっていけるのは、このタイトルのおかげもあるのではないだろうか。
人間って分からない。
そんな気持ちを味わう。
これは、何かに似ている。
そうだ。
誰かの悪口を聞いたとき。
加害者と被害者の言い分は全く違う。
そうだ。
上司が女遊びをしていたという昔話を聞いたとき。
その顔と体で?といつも横目で見る。(バレないように)
嘘か本当かはどうでもいいが、武勇伝的に語る内容は相当信じがたい。
人間は自分が一番かわいいんだ。
かわいがり。
欲張り。
目立ちたがり。
実に阿呆だ。
だけど、その阿呆さ加減で自分を取り繕って生きている。
体裁こそが肝心。
表面だけでもよく見せたい。
そんな愚かさで満ちている。
でも、それが人間ってやつです。
聞けば聞くほど分からなくなる人間の言葉。
悪者をつくっているのは、事実ではなく人間のエゴ。
ほぼ半裸のワイルドすぎる多襄丸(三船敏郎)の笑い上戸。
やたら泣きまくる声がかなりカンに障る真砂(京マチ子)。
巫女の唸り声にグッときて笑う。
そうしているうちにラストまで、いや見終わっても真相は藪の中かもしれない。
それでも人は人を信じたい。
それがやはり自分勝手で傲慢なことだとしても。
あるブロガーさんに、教えてもらった「白ゆき姫殺人事件」にもあるもの。
見てみて納得。
すでに1950年には創られていたという驚き。
今見ても全く古さを感じない。
黒澤明、恐るべし。
今まで敬遠していてごめんなさい。
やはり、日本の名作は見るべきですね。
ちぶ~的名作に納得度5
黒澤明監督作品は敷居が高いと思っていた。確かに古い映画だが、今見ても全く違和感がない。今まで一本も見ていなかったことが恥ずかしいっす。