きっと年をとったのだ。
すぐ胃の調子が悪くなる。
食べ過ぎ飲みすぎは大敵。
二日酔いで胃がすっきりしないので、野菜スープを作って温野菜サラダを作って野菜を食べまくる。
それで少しは回復するのだけど、どこやらおかしい。
まぁ、それでも映画は見ますけどね。
旧ソ連時代の1959年。ウラル山脈のディアトロフ峠を、スキーを使用して越えようとした登山グループが遭難する。後にグループ9名全員が遺体となって発見されるが、そのうちの5体は極寒にもかかわらず全裸に近い状態であり、残る4体は舌が失われているなど異様な損傷を受けていた。さらに、身に着けていた衣服からは高濃度の放射能までもが検出された。さまざまな憶測がなされたが、旧ソ連体制の崩壊などで事件は忘れ去られようとしていた。そんな中、5人のアメリカ人学生が事件を調査しようと関係者に取材し……。
フェイクドキュメンタリーだろうとすべてが作り物だと思っていた。
が、よくよく調べたらディアトロフ峠事件は実際の事件らしい。
諸説あるうちの一つの解釈をPOVで見せる。
真実は小説より奇なりという言うのだからちょっとやりすぎじゃないかと思えるようなラストもたまにはいいのかもしれない。
ナチュラル趣向に飽きたPOVはこんなアプローチもできるのだ。
旧ソ連時代の1959年の事件を追う。
謎の遺体。原因不明の死。
闇に葬られた真実を求めてディアトロフ峠に向かう。
途方もない雪に隠された真相。
いつも通りのPOVも珍しく雪山なのでいい感じ。
真っ白な雪に紛れ込んだものを必死に探る。
.....が、今回はとてもわかりやすく大胆なPOVであった。
不穏な空気はありつつも迷いがない。
本来は本物っぽい恐怖とグレイの雰囲気を味わうものだが、これはそうではないらしい。
実際にあった事件を基にしながら、ハッキリとしたオチを用意している。
まぁ、好きかどうかは別として。
このディアトロフ峠事件を知っている人が見たらもっと楽しめたのではないだろうか。
解けない謎。
この世には現代の発達を武器にしても分からないことがある。
だからこそ世界は神秘的で美しいのかもしれない。
その謎が我々の好奇心を駆り立てる。
そして、その興味は尽きることがない。
飽き飽きしているはずのPOVにでさえまた手を出してしまうのだから。
ちぶ~的インシデント度5
これ系はいつもだらだらしがちなのでゆる~く眺めてた。そしたらちょっとびっくり。フェイクドキュメンタリーを越えちゃってる感じ。が、それが楽しいともいえる。