やっぱりこの仕事はヘビーなのだろう。
一人が抱える量が多すぎる。
そして、引き継ぐのも面倒なくらい複雑すぎる。
だから、入れ替わりが激しい。
今月も噂では4人ほど...
着々と記録を伸ばし続けている。
「ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録(ビデオ)」の殺人の記録並みにココは邪悪である。
解説...
300人以上もの女性を殺害し、アメリカ犯罪史に大きな傷跡を残した実在の殺人鬼ヘンリー・ルーカス。彼の日常を淡々と描いた衝撃作。徹底したドキュメンタリー・タッチで、“人殺し”という行為をつぶさに活写している。
実在の殺人鬼ヘンリー・ルーカスにリアルに迫る。
殺人者の真実。
人間として認めたくないレベルの異常さ。
作り込まれていない演出が余計不気味さを強調する。
人が人を殺す狂気。
そこに、理由や感情を求めてはいけない。
ヘンリーという人間がいる。
それが一番怖い。
殺人鬼側の視点で描いた作品を今までも何本か見ているが、これはそれらとは一線を画している。
なぜなら、ここには同情がないからだ。
親切さもない。
感情移入というものを絶対にさせない。
徹底した疎外感がある。
確かに、ヘンリーには同情の余地がある過去があるかもしれない。
が、ずっと見ているととてもじゃないけどそれをかわいそうだなんて思えない。
こういう奴を天性の快楽殺人者と言うのだろう。
感情の最到達点に殺しという衝動がある。
普通の人なら簡単に選択しない衝動を簡単に選択する。
殺人鬼目線で描いたものは、大概が殺人鬼にも人間らしい感情があったのだと擁護してしまう部分がある。
私はいつもそこに疑問を感じていた。
この作品はそれがない。
潔く異常を徹底している。
タイトル通り、これは真実の記録なのだ。
真実は残酷で怖ろしい。
この男が殺人を犯す理由なんてない。
当たり前のようにただ殺したいだけ。
理解できないという感情が不快にさせる。
だけど、この不快こそが監督が狙ったところじゃないだろうか。
そうだとしたら大成功である。
ポロリ~度5
普通に見てると、普通に首を切断したりして驚く。首がポロリとなったときは思わずのけぞってしまった。静かなる凶行が一番気味悪い。