女子ってのは話があっちに行ったりこっちに来たり。
ボランティアでもワイワイといろんな話をする。
ボランティア関連の話をしたりプライベートな話をしたり。
気楽に、ガンガン話は横道にそれるけどそれがまた楽しい。
結局はなんでも楽しめた勝ちだ。
腹が立っても納得がいかなくても。
酒のつまみを愚痴にして、また仲間と同じ時間を過ごす。
誰のためでもなく自分のためでいい。
自分勝手でいい。
それでいいんだと最近は思えるようになった。
「横道世之介」みたいに、どんなことにも面白さをみつけられる人っていいなぁ。
あらすじは....
長崎県の港町で生まれ育った横道世之介(高良健吾)は、大学に進むために東京へと向かう。周囲の人間を引き付ける魅力を持ち、頼まれたことは何でも引き受けてしまう性格である世之介は、祥子(吉高由里子)から一方的に好かれてしまう。しかし彼は、年上で魅力的な千春(伊藤歩)にぞっこんで……。
沖田修一恐るべし。
「キツツキと雨」では、映画好きの心を一気にかっさらっていった。
一本の映画を見ただけなのに、見た後から人生観さえ変えてしまうような温かい衝撃。
そして、本作では過ぎ去った過去を懐かしく愛おしく思わせる。
終わってしまった過去に、奴がいた。
名前やその時の詳細は思い出せないのに、横道世之介はいつもそこにいる。
セピア色の思い出。
現在と過去を行き来する。
あの青春をもう一度。
そして、明日からまたその思い出を胸に前を向いて生きていく。
横道世之介みたいに、ちょっと変わった奴はクラスに一人くらいはいそう。
決まった帰り道を歩くのではなく、ちょっと寄り道をして新しい発見をしてしまう人。
右向け右と言われても、気分が乗らなければ向かない人。
いつも自分に素直で純粋で。
変なんだけど、いい奴。
みんなが彼を思い出すとき、笑顔になる。
太陽みたいな存在。
本当は今どきの超絶イケメンなのに、演じた高良健吾は見事に野暮ったい感じと親近感溢れるキャラクターを表現した。
わき役みたいな主役。
主張しすぎない素朴さは、完璧だった。
お嬢様なのに、全く気取らず我が道を行く図々しさに思わず感情移入。
あの笑い袋みたいな笑いは幸せを呼ぶ。
きっと40代、50代の方はツボであろう80年代の過去。
ファッションや、色使い、インテリア等々作りすぎていないので余計懐かしいだろう。
沖田監督は、懐かしいという感情が人を幸せにしてくれると知っている。
たとえ、そこに嫌な思い出が混ざっていても。
過去があるから今がある。
今は疎遠になっていても今まで関わった誰かに出会ったから自分がある。
横道世之介のように、縁を決して粗末にしない生き方はかっこいい。
まずは出会えたことに感謝。
友達が困ったら助ける。
悲しんでいたら慰める。
できることがあればただするだけ。
押し付けてでもなんでもない素直な人情。
当たり前のことがとても難しい。
それをさらっとこなす人だから、誰かの記憶に刻まれる。
自分もそんな人になりたいと思う。
あぁ。
また、私はあったかくて心にしみわたる大切な映画を見つけてしまいました。
ちぶ~的若かりし恋度5
夢見がちだったあの頃。世間知らずだからこそピュアに恋愛ができる。初々しい二人の恋はキラッキラしてて眩しかった~~。