結局いつもこうなる。
楽な仕事などない。
だけど楽はしたい。
それなのに、どうしても暇が苦手で次々と仕事をしてしまう。
頑張らなくてもいいところで頑張っちゃって。
それは別に評価されるわけでもなんでもない。
利益を考えながら行動出来たらどんなに楽だろうか。
私にはそんなことは一生できなそうである。
「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」も不器用な生き方しかできない男を演じたライアンがサイコーにカッコよかった。
人としてどうかとは思うけどね....
あらすじは...
あらすじは...
天才ライダーのルーク(ライアン・ゴズリング)は移動遊園地でバイクショーを行う刹那的な日々を送っていたある日、元恋人ロミーナ(エヴァ・メンデス)と再会。彼女がルークとの子どもを内緒で生んでいたことを知ると、二人の生活のためにバイクテクニックを生かして銀行強盗をするようになる。ある日銀行を襲撃したルークは逃走する際、昇進を目指す野心的な新米警官エイヴリー(ブラッドリー・クーパー)に追い込まれるが……。
自分の価値と理由。
生まれた根源を知りたくて少年がもがく。
辿りたい過去に知りたい本当の自分がいると模索する。
親と子の運命。
この親でなければ生まれることができなかった自分。
同じだけど同じじゃない親子。
141分にこめられた宿命を自分と重ねながら見る。
どうして私は私なんだろう。
どうしてこの親なんだろう。
思春期の時、よくそう思ったものだ。
血がつながっているのにまったく違う人格が存在する。
似ているところもあるけれど、絶対に理解できない部分もある。
だから人間って面白いし怖い。
まったく同じ考え方を持って生きている人なんて自分以外には存在しない。
そう、親でさえもだ。
私は、デイン・デハーン演じたジェイソンにどっぷり感情移入してしまった。
あの瞳は憂いを映す。
どこか寂しげで危うい感じ。
まさに思春期真っ只中という表情。
きちんとした家族がいても実の父親を知らない。
そんな空虚が心に穴をあける。
昔、似た感情を抱いた自分と重なった。
それを埋めようと知ろうとする衝動は自分という人間を完成させるためなのではないか。
説明のできない繊細な感情が突き刺ささる。
血のつながりは遺伝子で、親子のつながりは環境でできている。
どちらも否定することはできない。
自分は一人でできていない。
親があってこその子。
遺伝子を受け継ぎ、自分色に変えていく。
受け継ぐものもあれば、捨てるものもある。
よく考えれば奇妙な繰り返し。
人は生まれ、生き、生み、生まれる。
生きることが宿命。
変えられることができる運命。
それは残酷で美しい。
好奇心から親と子がつながっていくラストの疾走。
どこまでも続く長い道と青い空。
そのジェイソンの後姿には逃れることはできない宿命が見えた。
ちぶ~的因果応報度5
どこか日本らしいストーリーの軸を感じる。ライアンは任侠映画のスターみたいでやっぱりかっこいい!