もう少しで今年のボランティア活動が始まる。
とても憂鬱である。
説明会も参加できなかった上に、今年から変更点が多数ある模様。
頑張りたくなくても適当にするわけにもいかず。
覚悟を決めて自力でやるしかない。
ま、世の中ケセラセラ~。
もう無理はしない。
もうできることはした気がするし。
別のボランティア活動を中心で楽しもう。
怒る元気も今年はありませんから。
「ブリキの太鼓」みたいに怒りが人生を狂わせるなんて怖すぎですからね。
あらすじは...
ポーランドのダンチッヒを舞台に、3歳で自らの成長を止めた少年オスカルの視点で、1927年から1945年の激動の時代を描いた異色の大力作。ブリキの太鼓を叩き、奇声を発しガラスを割るという不思議な力も身につけたオスカル、従兄との不倫を続ける母、臆病者の父、画面は時代が産んだ奇異なキャラクターとグロテスクな描写に溢れ、その毒気たるや凄まじいばかりのものである。
ポーランドを舞台にした映画はなぜこんなにも凄まじいのか。
政治的背景や社会的情勢が作品に投影されることが多い。
ポーランド出身のアンジェイ・ズラウスキー監督作品と通ずるものがある。
不気味で痛烈な風刺を感じさせる奇妙なオスカルの物語。
そこには人間の愚かさ、いやらしさがびっしりと詰まっている。
まるでホラーのようなストーリーに圧倒される。
オスカルが自分の意志で成長するのをやめる。
それは、小さいころから目撃している大人の醜態に嫌気が差したからだろうか。
当たり前に自分が大人になることに本能が恐怖を感じたのかもしれない。
生活のために結婚を選び、従兄との愛を捨てることもできない母親はある意味逞しい。
エロいというよりいやらしい大人の欲でまみれている。
激動の時代で生き、経済的にも思想も自由がなく抑圧された生活。
その中でも必死に生きようともがく姿に、少年オスカルは嫌悪感しか抱けなかったのだろう。
少年オスカルが与えられたブリキの太鼓。
怖いくらい肌身離さず持ち続ける。
生きていることに怒りを感じているかのように鳴り響く太鼓の音は、とても不気味だ。
あの目でこちらを見られるのとゾッとする。
奇声を発してガラスを割る能力も怒りからくるものだったのだろうか。
どうしようもない心の叫びにも思えた。
オスカルの大人への抵抗。
まるでオカルト映画のような不気味な視点で描かれた人間ドラマはどこまでも破滅的で暗い。
そして、生きることと性欲は常につながっている。
人間が生きる目的はその先にあるから。
生きるということ自体いやらしくて汚らわしい。
生命力は、絶望の中にある。
ラストのオスカルの決意が勇ましい。
人間はその時代に生きる。
子供でも大人でも生き抜くのは自分自身なのだ。
ちぶ~的ブリブリ度5
母ちゃんのモテっぷりがすげぇ。そこまで美人でもないのに男が絶えないところは見習いたい。でも、だからこそ繊細だったのかもしれない。