ホラー映画さえあれば!

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あやつの肥え「あいつの声」

幸せ太りという言葉があるが、世の中には反対に不幸で肥える奴もいる。
 
ストレスが過食に走らせ、虚無感を埋めようとする。
 
苦しめられた私の過去に憎き人がいた。
 
生きていればそんな人の一人や二人はいる。
 
もちろん、根に持つタイプじゃないので今じゃなんとも思ってないが。
 
順調に太っていくあやつを見て思う。
 
本人は自覚のない罪。
 
気付くのは今じゃないだけで、いずれは気付くだろう。
 
そして、その脂肪は予兆の一部であるということ。
 
人にしたことはどんな形であれ返ってくる。
 
そうやって人の幸せは平等に振り分けられていると信じたい。

 

 

そうだとしたら、「あいつの声」の犯人は捕まってなくてもいずれは天罰が下るはずだ。
 
と、信じてやまない。

「あいつの声」

 
あらすじは....
人気キャスター(ソル・ギョング)の一人息子が突然誘拐され、犯人(カン・ドンウォン)は身代金1億ウォンを要求。警察の捜査網をくぐり抜け、正体をつかませない誘拐犯だけに、正体を突き止める唯一の手掛かりは声だけだった。そんな誘拐犯とのやりとりが長期化するにつれて、両親はだんだんと追い詰められていき……。
 

 

 

1991年にソウルで実際に起きたイ・ヒョンホ君誘拐事件を映画化。
 
三大未解決事件の一つとされており、「カエル少年失踪殺人事件」と「殺人の追憶」も映画になっている。
 
凶悪事件が横行していたこの時代。
 
錯乱が錯乱を呼び、また痛ましい事件が起きる。
 
犯人は最後まで見えない。
 
声だけがすべての手がかり。
 
子を奪われた親の悲痛が苦しくて苦しくて...
 
ここまで精神的に追い込む誘拐犯は相当たちが悪い。

 

 

 

いい仕事に裕福で幸せな家庭。

 

絵にかいたような理想的な家族に、ある日突然襲い掛かる不幸。

 

そんな中で随所に韓国というお国柄がちらつく。

 

太っちょな息子をダイエットさせようとする母親。

 

仕事に夢中な夫。

 

世間体や外見にこだわりを強く感じる。

 

息子の身を案じつつも、誘拐されているのに太ることを気にする母親はちょっと異常にも見える。

 

誘拐されても普通に仕事に出かける父親は、ぎりぎりまで世間体を気にしているようにも見える。

 

愛情表現が強すぎる部分も日本人には少し理解しがたい。

 

もちろん、息子を誘拐され苦しむ姿は誰が見ても共通する痛み。

 

息子が生きているのか死んでいるのかも分からないまま44日間60回余りの電話と10回のメモを残し絶えず脅迫された両親。

 

生きていることを信じて振り回される姿は本当につらい。

 

そして、実際にこんな事件があったと思うと背筋が凍る。

 

心理的な残虐さがハンパない。

 

劇中でも声だけで不気味。

 

犯人の顔が最後まで映らない演出は正解だった。

 

演じたカン・ドンウォンはイケメンであるのに、声だけで勝負した。

 

追い込まれる父親役であるソル・ギョングのラストの演技は号泣必至だ。

 

少し物足りない気もするが、シンプルながらもリアル。

 

一番最後には実際の犯人のモンタージュと声が流れる。

 

時効は成立しても犯罪は無罪にならない。

 

子を失った悲しみは、犯人が捕まろうと癒えることはない。

 

だが、真実はいつだって平等でいてほしいと願うばかりだ。

 

 

 

 

ちぶ~的ナイスボイス度5

これを見るまではカン君の声はセクシーだと思っていたが、もう怖くてそうは思えないかも。声しか分からないというのは実に変な感じである。