ホラー映画さえあれば!ちぶ〜のイラスト付きレビュー

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強し「殺し」

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いやぁ~、本当によかった。
 
日本男子フィギアの初金メダル!
 
羽生結弦選手おめでとう!
 
私は、一度アイスショーに行ったことがありまして。
 
本物を見たときの感動は今でも忘れられません。
 
女の子みたいに華奢で繊細な演技をする子だなぁっていう印象だったのですが、まさか金メダルを獲るとは思ってませんでした。
 
私的には、高橋大輔選手にもう一度メダルを獲ってほしかったですが....
 
ケガのこともあったのに、それを感じさせない堂々とした演技はさすがでした。
 
間違いなく彼はスターでしたね。
 
定規が入ったようなつまらない演技に今までは高得点を与えていましたが、今回はさすがに若さの力で押し切った羽生君には勝てなかったのでしょう。
 
個人的にはちょっと気持ち悪いですがあの自己陶酔力は、プラスに働くと強いですね。
 
日本女子フィギアはどんな結末が待っているのか.....
 
とっても楽しみです。
 
 
「殺し」もベルナルド・ベルトルッチ監督の若さを感じるデビュー作でした。

「殺し」


あらすじは.....
ある日、ローマの郊外から市内に流れ込むテーヴェレ川のほとりで、中年の娼婦(しょうふ)が死体で見付かる。警察はかっぱらい一味のカンティッキア(フランチェスコ・ルイウ)や、高利貸しのカリッファ(アルフレード・レッジ)らを次々と召喚。そのほかにも休暇中の兵士テオドーロ(アレン・ミジェット)らが取調室に呼ばれ、それぞれ証言をしていくのだが……。

 

 

 

 

事件の周辺にいる人物たちを事件後の供述シーンからフラッシュバックして描いていく。
 
犯人捜しというよりは、事件を軸にして"人間"を映し出す。
 
21歳のベルナルド・ベルトルッチ監督のデビュー作。
 
言うまでもなく才能と若さ特有の鋭さが迫ってくる。
 
ミステリーというより、これは芸術の域。
 
 

 

当時、このミステリーはかなり斬新だったのではないか。
 
現在から過去へ戻り、だんだん近づいていく真相。
 
今では当たり前のように使われる手法だが、ベルトルッチはすでにこれを使っていたのだ。
 
俳優たちも無名の役者なのが面白い。
 
作りこまれていない感じが事件を追っていくにつれ不気味に見えてくる。
 
超絶美人の高嶺の花より、隣のお姉さん的存在の人の方が親しみやすいのと一緒で近くに感じてしまうリアルさは自分の身にも起こりそうな感覚になる。
 
そして。
 
独特なカットやシーンが多々あり、ベルトルッチのセンスに圧倒される。
 
 
 

噛みあわない証言に人間のちっぽけさを見る。
 
み~んな嘘をついて生きている。
 
誰かを守るためだなんてそんなきれいなもんじゃない。
 
結局は、みんな自分のために生きているのだ。
 
その偽りのおかげで生きていたりもする。
 
同じ時間に同じ場所にいても、それぞれの思いや抱えているものはまったく違う。
 
たとえ、同じ状況になっても全員が全員「殺し」にはならない。
 
だから人間は怖い。
 
その理由は本人ですら気付くことができないかもしれない究極の謎。
 
私的にはやはりお眠が襲ってくる作風だが、シャレたミステリーであることは間違いない。

 

 

 

ちぶ~的どいつもこいつも度5

ろくでなしな奴らばかり。だけど、実際そんなもんかもしれない。現実は映画よりもひどかったりするんだから。