私の脳みそにあるツールボックスは、ホラーのためにある。
何をしても何を見てもホラー思考へ一直線。
いい人を見ても、ホラーな一面があるに違いないと妄想してしまう。
このままじゃヤバイ。
そう思ってレンタルショップで感動作や恋愛映画のコーナーをうろつくのだが...
1時間以上悩んでも一本も手に取れない。
きっとなんかの依存症の人ってこんな感じなんだろう。
リハビリは、つらく険しい道のりである。
こてっちゃ~んなトビー・フーバー監督作品。
ふたを開けたら、ホラーの玉手箱や~状態。
あれもこれもと欲張っちゃって買い物しすぎちゃう女子にはたまらない。
ご飯が無料だとつい無駄におかわりしちゃう男子にもたまらない。
そんなホラーソースたっぶりの、フーバー煮込みムービー。
若夫婦が引っ越したアパート先で起きる怪事件。
旦那が信じてくれなくて妻が、一人で戦いに行っちゃう。
妻役が、ホラーっ子のアンジェラ・ベティス。
この人の染みついた幸薄感は、いるだけで不安にさせてくれる。
ヒステリックな妻と鈍感な夫。
やんややんやしちゃって、大変。
そうこうしている間に順調に忍び寄る、きったねぇ包帯おばけもどき。
意味深な壁の落書きにオカルトを感じさせ、派手な殺人シーンに職人技を見る。
なんだ!どこだ!とすべてが意味深すぎて一度は寝る。
過度な期待は眠気を誘う。
この映画はパズルみたいに組み合わせて完成させるのではなく、一つ一つのパーツを眺めるだけでいい映画だったのだ。
しかし、久しぶりです。
こんなにも殺人鬼を引き留めたくなったのは.......
劇中に私がいたら腕をガシっと掴んで叫ぶでしょう。
「まだ終わってないでしょうがっ!殺るなら最後までヤレ」と、凶器まで奪いそうな勢い。
あぁ、やっぱりホラー病は深刻に進行しているようです。
ちぶ~的多種多様度5
あれを使ってこうしてみたりと、工夫のある殺人シーンは飽きない。が、ストーリーにピリオドがつかないので結局よく分からん。