-6度の猛吹雪の中、帰宅する私の身にもなってほしい。
前は見えず、顔は完全に感覚を失っている。
歯医者の麻酔より効く、自然麻痺。
そんな中、平気で道を渡ろうとしている私に突っ込もうとするでかい車。
早く帰りたいのはこっちも一緒である。
数十秒も待てないのか。
車には暖房があるだろう。
雪だってあたらないだろう。
怒りをぶつけようと睨もうとしても顔が動かないのでどうしようもなかったのである......
実業家を名乗って複数の仕事を抱えるマイク(チャニング・テイタム)は、夜になると男性ストリップクラブ「エクスクイジット」のスターダンサーとして活躍。ひょんなことから知り合った、19歳のアダム(アレックス・ペティファー)に女性を惹(ひ)きつける天賦の才を見いだしたマイクは、彼をクラブへと連れていく。異様な世界に驚きながらも、ステージに上がった彼は女性客たちの圧倒的支持を得てダンサーの一員に。弟分のようなアダムの面倒を見てやるマイクだったが、彼が金の絡んだトラブルに巻き込まれたのを知る。
主演でもあるチャニング・テイタムの実体験を基にした青春ストーリー。
別名、スティーヴン・ソダーバーグのちょっと変わったお仕事シリーズ。
若干ドキュメンタリー調の中に見えるリアル。
が、このお仕事シリーズは職業がぶっとんでいてリアルさよりショーを見ている感じ。
マッチョな男が踊って踊って稼ぎまくる。
それだけでいいものを見た気にはなる。
女子の目の保養ムービー。
そもそも男性ストリップクラブがあるということにびっくり。
しかも、需要があるらしい。
日本だったらどうだろう。
興味はあっても、恥ずかしくて行けないんじゃないか。
アメリカという国は、欲望に正直でわかりやすい。
人気やお金で快楽を買い、どんどん泥沼にはまっていく。
お金を手にしたら誰でもそうなると言わんばかりにいつも同じ顛末が待っている。
それでもなぜ繰り返すのか。
最近麻薬で亡くなってしまった、俳優フィリップ・シーモア・ホフマンを思い出す。
アメリカンドリームという魔物に食われるスター。
人は、結局お金だけがあっても満足できない。
おいしそうな美女が2人いてもやっぱり違うと思ってしまう。
完全にエンタメな作品に仕上げ、青春劇としてはさっぱりしすぎたがこんな時期だからこそそんな空虚感がもやもやと漂って見える。
音楽にダンスにお金。
その熱狂の裏にある犠牲。
お尻ダンスもお金で出来ている。
イケメンのお尻を追っかけてばかりになってしまうが、本当に見ないといけないのはお尻ではなくシャレた結末にあると思う。
一日の始まりは、本当は爽やかでまぶしい。
そんな健康的な生活をつまらないと思うか、平和だと思うかは本人次第である。
ちぶ~的筋肉モリモリ度5
マッチョは素敵だけど、ここまで盛られるとセクシーを越えてしまう気がする。が、ここまでの振り切り方は爽快。