好きな色は黒だと答えたら魔女だと思われるだろうか。
クローゼットの中は気付けば黒っぽい服ばかり。
何も考えずに着れる黒は便利で怠け者に優しい。
そして丸顔にも優しい。
さすがに全身真っ黒スタイルにはしないようにはするけれど、冬になるとさらにダークになっていく。
で、ホラー愛も加速する。
外に出たくなくなるからひきこもっちゃうし。
身に着ける色と趣味趣向はつながっているのかもしれない。
あらすじは....
「キャリー」男子版。
うまくPOVを使った新パターン。
ある日、手にした超能力。
思春期真っ只中の少年3人組に起きた変化。
友情、親、金が渦巻く少年たちのまだ小さい世界。
その中で、昨日までと違う自分になってしまったら..
青春が爆発する、面白くないわけがないオカルト青春物語。
アンドリュー(デイン・デハーン)がレオ様似のイケメンで夢中になる。
あの瞳が私まで狂わせる...
張り詰めた糸。
内気で反抗することさえできないアンドリュー。
秘密を分かち合った友人たちとは同じつながりを持っても、同じにはなれない。
劣等感が常に自分を支配している。
その感覚は、自分も学生の頃に抱いていた気がする。
クラスで目立つグループの子たちがキラキラしていて、うらやましいんだけど認めたくなくて。
家に帰れば行き場のない圧迫感を自分で抱え込んでいた。
そんなとき、自分は好き勝手にもがいていた気がする。
学校に行きたくなければサボったし、勉強したくなければ授業中は平気で寝てたし。
ある意味、私はある程度の自由はあったのかもしれない。
アンドリューにはそれがない。
感情の爆発は思春期特有の不安定な心。
たまりにたまった行き場のない気持ち。
そこに着火した過信はいつだって人を陥れる。
人間はそもそも弱い生き物だ。
たとえ、超能力を持ったとしても超人にはなれない。
過剰はなんでも人間を邪悪にする。
儚い青春の時間の中に必ず確かなものがあるはずなのに。
その小さな希望に気づかなければならない。
人間は決してこの世界の頂上にいるわけじゃないんだから。
ちぶ~的キャリー度4
やっぱり女子のような繊細さは足りないけれど、男子からしてみたら共感度高めの心理描写じゃなかろうか。男子の場合、かっこつけや見栄っ張りがアクセルな気がする。