正直、今の派遣先は楽だ。
一通り仕事も覚えたし、意地の悪い人がいるわけではない。
そのかわり、もう得るものがない。
もういい年だし、安定したい。
そう考えると今の派遣先に就職するのが一番手っ取り早い。
でも、今までの経験も生かせずプライベートをただ犠牲にするのは真っ平だ。
派遣会社を利用していろんな会社を巡ってみるのもいいかもしれない。
その中で自分に合う職場に巡り合えたら落ち着こうと思う。
「テルマエ・ロマエ」みたいに行ったり来たりもたまにはいい。
あらすじは....
古代ローマ、アイデアが行き詰まり失業した浴場設計技師のルシウス(阿部寛)は、友人に誘われた公衆浴場でタイムスリップしてしまう。たどり着いた場所は、何と日本の銭湯。そこには「平たい顔族=日本人」がいて、彼は漫画家志望の真実(上戸彩)と出会う。ルシウスは日本の風呂の文化に感銘を受け、そこで浮かんだアイデアを古代ローマに持ち帰り一躍有名になっていくが……。
原作がマンガの実写化。
大抵、そのパターンは失敗に終わる。
それを阿部ちゃんは持ち前の濃さで難なく乗り越えた。
日本の風呂文化。
古代ローマ目線。
交錯する時と場所。
人種も年代も言葉も必要のない文化交流。
特殊メイクなしのローマ人を日本人が演じるすごさ。
違和感など全くない驚き。
確かに、この役は阿部ちゃんにしかできない。
阿部ちゃん。
とにかく大真面目。
真剣。
だからこそ面白い。
当たり前のように家庭にある湯船。
疲れたらなんとなく行こうと思う温泉。
日本人に染みついている風呂に入るという風習。
それがこんなにも素晴らしいことだったなんて。
阿部ちゃん演じたルシウス並みに見てるこっちも一緒に感激。
こっちまで顔が濃くなってくる気がする。
彫刻ボディで悩める男。
阿部ちゃんは”考える人”より考えている。
そして濃い。
見るだけで色々分かってしまう理解力がハンパない。
と、同時に日本という国は言葉が通じなくてもなんでも利用しやすいように工夫されていたことに気づく。
考えずに、当たり前のように使っていた。
そこら辺を見渡せばなんでも使いやすいように工夫がされている。
文字が読めなくても絵で分かるように表示されている。
平たい顔族であることにもっと誇りを持たなければいけない。
日本人特有の協調性や細かい気遣い。
他の国にはないお国柄。
当たり前ではない今ここにあるすべて。
一日の疲れを風呂でとる。
また、明日頑張れるように。
それですら日本の誇れる文化の一つ。
見終わったら、無性に温泉に行きたくなってしまった。
ちぶ~的湯船派度5
ガス代の節約で毎日は湯船につかれない。やっぱりシャワーだけじゃ物足りない日々。ローマの温泉にもいつか行ってみたい!