やっと冬服から夏服に衣替えしました。
毎年増える服。
替えるというより捨てる勢い。
来年を迎えられない洋服たち。
着ないものをただとっておいてもしかたないからしょうがない。
増えたら減らす。
調整って大事です。
「憲兵と幽霊」 は憎悪を幽霊も増えていく一方。
解説....
軍の機密文書が何者かに盗まれた。波島(天知茂)はそれを田沢(中山昭二)の仕業であると断定、田沢は無実にも関わらず自白を強要された末射殺される。だが全ては田沢の妻(宮田文子)に目を付けた波島の謀略であった。田沢は亡霊となって甦り、その怨念に悩まされた波島は破滅の道を歩んでいく。
中川信夫監督の恨みが支配する世界。
私の旦那さんにしたい男NO,1がまさかの悪役。
天知茂が見せる男の欲望。
人間とは思えないような悪行。
金と地位と女。
すべてを手に入れることはできないということを知らない。
どこまでもどこまでも尽きない恨みに堕ちていく。
なんてことだ。
やることなすことすべてがひどい。
やり口も汚い。
人間は神にも悪魔にもなれるのだ。
欲望に真っ黒に染まった男は迷いもせず進んでいく。
愛など最初から持ち合わせていない。
愛ですら欲の一つ。
欲しい時に欲しいものが手に入ればそれでいい。
恨まれないわけがない生き方。
気がついたときはもう遅い。
キーンという超音波のような音が頭の中を攻撃する。
もがき苦しみ、怯えていても波島にはちっとも同情できない。
幽霊倍増キャンペーンはお得感満載でむしろ爽快。
恐怖の音階は、音と共に上がる。
憎悪からは逃れられない。
しかし。
私は言いたい。
実はこんなことになってしまった原因である田沢の妻は、相当なビッチではないかと。
清純で美しい女。
それでも男が常に支えてくれる人生。
悲劇のヒロイン。
本当にそうなのか。
この女は実はしたたかと見た。
男より女の方がたちが悪い生き物だと思うのです。
ちぶ~的恨みます度5
とにかく恨む。中川映画はみんな恨む。そしてみんな簡単に幽霊になれちゃう。出し惜しみしない。そこがいい。