理由は分かってます。
見すぎだってこと。
.......
PCでDVDをいつも見ている私。
ついに。
再生できなくなった。
映画で生きているのに。
必死で保証書を探す。
5年保証に入っていたという奇跡。
よかった。
でも、これで直らなかったら....
SONYを恨みます。
「修羅雪姫」のように恨みを受け継がさせたりはしませんけども。
相当根深いですよ、これは。
解説......
明治時代、夫と息子を殺した犯人のひとりを殺害して投獄された女が、女の子・雪を産んだ。やがて成長した雪(梶芽衣子)は、母の怨念を背負ったまま、復しゅうという名の人生を歩み始める……。
小池一雄&上村一夫による1970年代を代表する同名劇画を原作にした浪漫アクション映画。監督は、日活出身の藤田敏八。彼のキャリアの中では異色ともとれる題材ではある。当時、東映『女囚さそり』シリーズで一躍人気を得ていた梶芽衣子は、これが初の東宝映画出演となったが、『さそり』に負けず劣らずケレンミたっぷりの存在感で女の凄惨な宿命を見事に体現。なお、クエンティン・タランティーノ監督は、自作『キル・ビル』の中で、蛇の目傘や白い和服、雪降る夜の戦いといった風に、本作へのオマージュをあからさまに描出している。
タランティーノよ、ありがとう。
もし、タラちゃんがファンだと公言していなかったら私はこの名作には会えなかったかもしれない。
女の任侠。
本物の日本女優。
ため息が出るほどカッコイイ。
恨みのためにだけ生きてきた女。
修羅の道だけしか知らない。
恨みを果たすまで、女は行く。
これは、まさに「キル・ビル」だ。
原点がここにある。
今まで知らなかった日本人は恥ずかしい。
本物を見ていなかったのだから。
恨みは深く長く続いていく。
生まれたばっかりの子供に自分の恨みを継がせる。
それほど女の恨みは怖ろしい。
名前は修羅雪姫。
なんとも縁起が悪い。
復讐のために幼い時から、たるで転がされる修行をさせられる。
子供なのに容赦はない。
なんてことするんだという衝撃はでかい。
そりゃ、そんな育て方されたら誰だって恨みは強くなる。
環境は子供に影響が大きい。
そして、最強の復讐者になっちゃうのだ。
めちゃくちゃなスパルタ教育法は現代ではただの虐待。
でも、修羅の子は運命を受け入れる。
親の仇を討たねば本当に”生きる”ことができないからと信じ込んで。
真っ白な雪。
真っ白な着物。
にごりもないまっさらな純白の恨み。
まっすぐで迷いがない。
首も胴体も手首も。
バッサリ斬りまくる。
斬って斬って真っ赤に染める。
白が赤になる。
恨みんだ分の血が埋まっていくように。
その赤はまた別の白を呼び寄せる。
始めたら終わりはない。
底なし沼のごとくはまっていく。
修羅しか知らない女。
それだけのために生まれた女。
涙も心も女も捨ててきた女。
血に染まった雪を握りしめる。
「修羅の花」が最後まで雪を語るかのように流れて終わらない。
ちぶ~的ファッションセンス度5
立ち振る舞いから着こなしまですべてがカッコイイ。あの傘と早歩きと刀の斜め持ちが似合う人は梶芽衣子しかいない!あの目力にすべてが詰まってる!