ホラー映画さえあれば!

映画漬けのちぶ〜が、映画を観たら例えつまんなくても!イラスト付きで映画レビュー(ホラー寄り)をアップしてます!週末はホラー特化ブログや映画関連の記事も!

うらやましや~「東海道四谷怪談」

みんなGWはお出かけ。


私は仙台に行くくらい。


妹は東京に行くし、友達も遠出のご様子。


いとこは、海外に旅行に行くかもしれない。


あぁ、お金がほしい。


みんながうらやましい。


絶対お金貯めて、年末くらいには遠出するぞ。


それまでは、みんなをうらやましがっておこう。



こちらの本物のうらめしやは、化けて出る「東海道四谷怪談」。
ブラックなちぶ~の評論日記☆
解説は....

民谷伊右衛門は、仲を裂こうとする恋人・岩の父親を秘密裏に殺し、彼女と共に江戸へ逃げた。その後、伊藤家の一人娘を助けたことから、伊右衛門に婿入りの話が出て、たちまち彼は岩を疎んじ始める。伊右衛門は薬と称して、岩に毒薬を飲ませるが……。「四谷怪談」の最高峰と言われる作品。





ひんやりと背筋が冷たくなる。


風鈴がゆっくりと鳴る。


肌をなでるような風が吹く。


本物の怪談がここにある。


欲に駆られた男。


一途で純粋なあまりすべてを失う女。


本当に怖いのは何なのか。


お岩さんが体を張って教えてくれます。





チャラ男。


どの時代もこんな男が転がっている。


金と地位や名誉を手に入れ、なんでも自分の思い通りにするためには手段を選ばない。


欲望に駆られた愚かな心を映し出しているように、伊右衛門のバッグが真っ赤に染まる。


堕ちていく男たち。


男たちに従うしかない哀れな女たち。


時代が怪談をつくる。



外見も心も美しかったお岩さん。


伊右衛門と出会ったばっかりに悲劇に覆われていく。


与えられた毒は伊右衛門の汚い欲望のよう。


浸食されるお岩さん。


あまりにも美しすぎるものは、神に近いが対極の悪にも近づいてしまう。


うらめしや~という悲しくも怖ろしい声は、あの音と共に蛇のように絡みついて離れない。


死んでも死にきれない伊右衛門への深い恨み。


子供のことを想って死んでしまったことへの悔い。


そりゃ、化けて出るわ。


当然すぎて応援したわ。



今までの秘めていたものを晴らすかのような連続攻撃。


天井から池から、変身の術も使ってあらゆる方向から出る。


戸板返しの幽霊二重構造。


表も裏も。


両面A面対応。


ただ死ぬよりも怖いものがある。


底なし沼のように真っ赤な憎悪が伊右衛門を捕えていく。


映像のすべてが怪奇。


哀しいくらいに美しい。




こわ~いこわ~い。


謝っても時すでに遅し。


男性諸君。


女性に恨みをかうことしてませんか。


胸に手を当ててみよう。


この世で一番怖いのは女の恨み。


女は、死んでもその恨みは消えません。


死んでも女はその恨みを忘れないでしょう。


晴らすまでは、終わらせない。


夏の暑い夜。


ふと冷たい空気がつつむ。


怨めしや~。


あなたの背後にもお岩さん....


来るかもしれないよ。








ちぶ~的ナイス怪談度5恋の矢恋の矢恋の矢恋の矢恋の矢

稲川淳二の怪談ってコメディだったよ!冒頭の語りからゾクゾク!お岩さんの造形にワクワク!日本の怪奇映画の大傑作!!!

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