いつものカフェで夕飯。
今週一週間は長かった。
おいしい食事で気分がよかったのに...
近くにいたおばちゃんが「このパスタ、味が薄い。前の味と違う。」とクレームを入れていた。
ここは、高級レストランじゃない。
味の追求は他でしてくれ。
場違い。
一体、何を求めてるんだ。
そして、まずいなら帰れ。
サービスしてもらってケーキまで食ってたやないか。
ああいうおばちゃんにはなりたくない。
「スリーパー」みたいに、楽しい場違いならまだいいけども。
解説......
冷凍睡眠から目覚めた男マイルス。彼が眠っている間に200年の時が過ぎ、世界は一部のエリートによって管理されていた。W・アレンによるSF諷刺コメディ。突然、訳の分からない世界に落された上に、反体制活動に巻き込まれ警察に追われるマイルス。とっさの判断で逃げ込んだバンにあった、召使いロボットに扮し危機をかわした彼は、そのままルナという女性の家に運ばれ……。
ウッディ・アレンのSFの世界。
やっぱりおかしい。
そこがいい。
目覚めたら200年後。
起きた瞬間また凍りそうな勢い。
自由と支配。
”自分”があるものから排除される世の中。
機械化していく社会。
コメディだけど実は痛烈な社会風刺映画。
目覚めたらアホ顔。
そりゃ、200年も寝てりゃぁ脳みそもおかしくなる。
どうみても表情は志村けん。
髪型も酷似。
”バカ殿、未来人になる”の巻である。
顔芸が一品。
それがすべて。
混乱する志村けん。
召使ロボットのフリは無理がある。
バレないのは、それだけ何も見えてないってことか。
世の中は便利になっても思想は発展していない。
自由は奪われている。
社会が支配しようとする。
管理しようとする。
権力で押さえつけて都合のいい世の中をつくっている。
それはこの映画の世界だけでなく今も起きている気がする。
目に見えない侵略に気付いていないだけ。
眠ってたのは志村けんではない。
私たち現代人。
笑わせながらもしっかり警鐘をなげかけてくる。
愛はどの時代も風化しないということも添えて。
ちぶ~的未来アイテム度5
”オーブ”という名の麻薬らしき球体とセックスマシーン。快楽は便利になっても得ようとするものは一緒。