本日、オフィスは一番の冷え込み。
足は麻痺。
震えが止まらない。
家に帰っても部屋はなかなか温まらない。
ふと気づく。
ケツが冷えておる。
色はきっと青いだろう。
ケツが青いのは自分じゃ見えないけどね。
「卒業」のベンジャミンはまさにケツが青いことが見えてない。
あらすじは.....
大学を卒業し前途洋々のベンジャミン(ダスティン・ホフマン )。彼は、祝賀パーティの席で誘惑をかけてきた中年女性ロビンソン夫人(アン・バンクロフト )と逢瀬を重ねることに。だが彼女の娘エレイン(キャサリン・ロス )が現れた事で、その関係は崩れていく。親の勧めで不承不承エレインと付き合うことになるベンジャミンは、彼女に惹かれていったのだ。一方、そんな若い2人に嫉妬するロビンソン夫人。やがて、彼女とベンジャミンの関係がエレインの知るところとなるのだが……。
結婚式の途中で花嫁を奪い去る。
愛の逃避行。
今じゃ定番のシーンは、ここから。
だからこの映画をロマンティックだと思っている人も多いだろう。
私もそう思っていた。
コテコテのラブストーリーだと。
でも、本当は違う。
爽やかでもロマンティックでもない。
ベンジャミンの”卒業”は、現実への目覚め。
大人の卒業はない。
大人の卒業は老衰を誘うので危険である。
意外に難しい子供から大人へなりきるという”卒業”。
大人になりきれてない青二才は、一貯枚に人生に憂鬱になったりしやがる。
自分で稼いだこともないくせに、周りの大人に不満を持つ。
気持ち悪い恋愛をして、大人になった気になる青二才。
本当に好きな女ができてもなんにも変らない。
乗ってる車も買ってるものも全部親の金。
自分の力で手に入れたものなど何一つないのに。
恋愛をしたらそれだけになる。
それしかしてないからだ。
ベンジャミンがエレインを教会から連れ出すまで二人は何も分かっていない。
ある意味純粋で無垢。
特別な運命的な愛をみつけたかのように見える。
その愛は果たしてハッピーエンドなのか。
最後のシーンがなかったら、この映画は嫌いだっただろう。
笑顔でバスに乗り込む二人。
だけど、ちょっとずつ不安そうな顔になっていく。
テーマ曲である「サウンド・オブ・サイレンス」に重なる。
沈黙の音。
音はあっても意味のない雑音を聞いてただけ。
現実に向き合った時、二人はその雑音に耳を傾けられるだろうか。
そして、幸せな音に変わるのだろうか.....
ちぶ~的ナイス童貞度5
妙にダスティンの童貞演技がうまかった。つまらんことをするところも妙にリアル。まさか!?