昨日の夜、気づいた。
バレンタインデーというものに。
自分にこうも不要だと思いつきもせず。
渡すことは渡すけど、日にちはどうでもよくなっている。
手作りチョコレートなんて、何年も作ってないし。
チョコでハートと射止めるなんて....
どんだけ食い意地張ってんねん。
こちらは本当に弓を射って逝ってしまう「少年は残酷な弓を射る」
あらすじは....
自由を重んじ、それを満喫しながら生きてきた作家のエヴァ(ティルダ・スウィントン)は、妊娠を機にそのキャリアを投げ打たざるを得なくなる。それゆえに生まれてきた息子ケヴィン(エズラ・ミラー)との間にはどこか溝のようなものができてしまい、彼自身もエヴァに決して心を開こうとはしなかった。やがて、美少年へと成長したケヴィンだったが、不穏な言動を繰り返した果てに、エヴァの人生そのものを破壊してしまう恐ろしい事件を引き起こす。
妙に話題になった作品。
ティルダ・スウィントンの覇気のなさと幸の薄さが光る。
果たして残酷なのは少年か。
生まれつき悪魔のような子供は存在するのだろうか。
憎しみのうらには異常な愛情が潜んでいる。
マザコン映画とは一括りにできないような気もする。
少年を駆り立てた憎しみ。
それは、母親にも原因があったと思わざる負えない。
母親であるエヴァは、どこか最初から自分の子供を受け入れきれていない。
確かに彼女なりに息子を愛していたし、努力もした。
世の中には実の子に虐待をする親だっている。
そう考えれば悪くはない。
だけど、よくもないのだ。
分かりやすく”暴力”をふるったりはしていない。
表面的なことではなくてもどこか望んでいなかった子供に対する態度が出てしまっている。
あまりにも母親の愛情を欲した息子は母親の”暴力”に生まれながらにして気づいてしまったのではないか。
気づいていたのにいつまでも気づかないふりをした代償はあまりにも大きい。
もちろん、息子に非はないわけではない。
普通の子供は射りませんから。
父ちゃんも弓をそもそも与えません。
最初から最後までずっと終焉。
人生の終焉は死ぬまで続く。
それが生きるという罰。
でも。
どうでしょう。
残酷なら最後まで残酷に。
人間らしくしたかったのなら人間らしく。
どちらかであるべきだったような。
ケヴィン役演じたエズラ・ミラーの瞳がなんだかとっても惜しかった。
ちぶ~的どんだけ~度5
ティルダ・スウィントンの堕ち方がいつも心配。この人はちゃんと生活できているのだろうか。