おいおい。
大丈夫か。
また派遣先に変更事項。
明日から仕事が始まるはずだったのに、電話回線工事が遅れてるらしく来週の月曜日からにしてくれとのこと。
「大丈夫ですか」って言われても従うほかないでしょ。
どんどんズレていってる。
こういう状況、冷めるんですけど。
「別離」みたいになりますよね。
信用できなくなると心は離れるばかり。
あらすじは.......
イランのテヘランで暮らすシミン(レイラ・ハタミ)とナデル(ペイマン・モアディ)には11歳になる娘がいた。妻シミンは娘の教育のために外国へ移住するつもりだったが、夫ナデルは老いた父のために残ると言う。ある日、ナデルが不在の間に父が意識を失い、介護人のラジエー(サレー・バヤト)を追い出してしまう。その夜、ラジエーが入院し流産したとの知らせが入り……。
「彼女が消えた浜辺」 のアスガー・ファルハディ監督作品とあって、見たかった映画。
この人の作品は、イランという国でできている。
イランからしか生み出せないもの。
今回も、文化が嘘が愛が事件を起こす。
張り巡らされたストーリーを追いかける。
終わるまで一度も目が離せない。
文化の違いと言葉にすると簡単だ。
大概は宗教が影響しているのではないか。
今回、一番引いたのはムスリムの女性が男性(他人の)の裸を見てはいけないらしいということ。
しかも、どうしても見なければならない場合どうしたらいいのかを電話で問い合わせるシーンがある。
なんとも時代遅れな宗教だ。
宗教に時間は流れていないらしい。
そもそも女性が外出するときに、サリーを巻かなければいけないなんてのもバカげている。
そして、それを普通に守っているところが日本人からしたら不気味。
宗教ってなんのためにあるのか。
生活に不自由や争いを起こす原因になるのなら即刻排除するべきなのに。
それが染みついた国は、放棄することを恐れているのだろうか。
そもそも放棄しようなんて思わないのだろうか。
理解不能である。
どの国も抱えている問題。
高齢化社会につきものである介護。
それはイランにもやはり当然ある。
しかもそこに格差社会がにじみ出る。
起きる事件。
真相を追いかける。
謎を解こうとする。
でも、最後にたどりついたときにそもそもそこではなかったことに気付くのだ。
まるで風船のように。
飛んで行ってしまった風船は、掴むことができない。
文化という名の束縛から抜け出せない。
一度離れてしまったものを元に戻すことはできない。
そもそも、そこにいる時点で捕えられているのだ。
単純なサスペンスでもない。
社会的背景を織り込み、そこには人間ドラマも用意されている。
あまりにも巧妙に仕組まれたストーリーが厄介でしたたかだけど。
お国映画は、SF映画のような未知の世界よりも未知で驚異、そして新鮮。
異国人からしてみると奇妙に映る。
日本だったら起きないかもしれない”別離”。
人間は生きている場所にも生かされていると思い知るのだ。
ちぶ~的イラン美女度5
あんなおっさんに超美人の奥さん...現実味はそこで薄れる。もしやイランは見栄っ張り?