無職。
金なし。
独身。
30歳手前。
通帳残高、390円。
びっくり。
マックでセットも買えません。
「悪夢探偵2」の悪夢探偵よりも中身はみすぼらしい私。
あらすじは....
悪夢探偵の京一(松田龍平)のもとに、悪夢で眠れないという雪絵(三浦由衣)がやってくる。彼女の悪夢に登場する極端に怖がりな同級生の菊川(韓英恵)に、京一は世の中すべてを怖がり、彼の幼少時に自ら命を絶った母(市川実和子)のことを思い出す。菊川を通して母の思いを知りたいと願う京一は、雪絵の夢に入ることを決意する。
塚本晋也監督は反省をしたらしい。
美脚だけじゃ映画は撮れないことに。
この続編では準主役的な女優はきちんとオーディションで選抜。
hitomiのせいで台無しにされた前作よりも遥かに出来はいい。
hitomiの悪夢から抜け出せた今作。
本当の悪夢探偵に迫る。
手ブレが激しい。
酔う。
またびっくりする爆音。
そこは変えないんだね。
悪夢ワールドは、相変わらず素敵。
もちろん主演の松田龍平の創造力もだけど....
母親役の市川美和子が群を抜いて強烈。
もう、あの目がホラー。
こういう映画で彼女に敵う女優はなかなかいない。
ずっとその道を究めていただきたい。
そのうち、血みどろ殺人鬼でもどうぞ。
自分にとっての悪夢って何か。
悪夢探偵の悪夢がそうであったように、本当に最悪なのは自分の悪夢である。
自分の存在意義。
それを否定するような過去。
生きている価値が見えなくなる恐怖。
自分が生まれたルーツに死が見える。
悪夢探偵、京一のトラウマ。
それが特殊能力と繋がれた線になっていたから、”悪夢探偵”になったのではないか。
人は共感できる者に自分を投影する。
そして、自分と同じような苦しみを持っている者を救うことによって自分も救われるとどこがで信じているのだ。
相手を知り、自分を知る。
もう叶わない夢だと分かっていても、求めることしかできない。
人生はきれいでもなんでもない。
むしろ汚いことの方が多い。
それを背負ってでも生きていかなければならない。
それを受け入れる。
単純なことなのに、なぜこんなにも難しいのだろう。
途中で虫みたいに脱皮して生まれ変わることもできない人間たち。
そのまんま生きていく。
腐った殻も綺麗な殻もくっつけたまんまで。
ちぶ~的名シーン度5
京一が雪絵の夢に突入!シーン。あの脱皮は、見ものです!!