最近、会社で愚痴を言える人ができました。
同じ課ではないのですが、同じ立場なので言いやすい。
この前もランチを二人でしました。
いつものように愚痴を聞いてもらっていました。
しかし、逆に怖い話を聞いて愕然としました。
おっとりしていて美人で、一見感じのいい女性。
と、思っていた。
実は気分屋で、怖い女という実態。
愛想はいいので、男性にはバレない本性。
そういうやり口が一番怖っ。
そもそも人によって態度を変えるってのが気に入らない。
損得で人の接し方を決める最低な輩。
美女が汚女。
質が悪すぎる。
こんな奴には関わりたくない。
世の中には絶対合わないヤツと出会わなければならない人がいるわけですが。
「最強のふたり」の二人は、出会わなければならなかった運命。
人生において必要なとき。
あらすじは....
不慮の事故で全身麻痺(まひ)になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき……。
みなさんオススメ絶賛の映画。
フランス映画はこういうジャンルを描くのに長けている。
フランス特有の淡泊さ。
そこには壁がない。
人対人。
これは、障害者と健常者の話ではない。
男二人の友情物語。
でも、障害がなければ出会わなかった二人。
偽善がない、後腐れもないストーリー。
ただ、笑い飛ばして泣ける。
それがいい。
全身麻痺のフィリップを演じたフワンソワ。
名優。
名演技。
目と、顔の表情だけで伝わる。
決して多くのことを語らないのに、この人の顔を見ただけで感じられる。
自分の体に対する葛藤や生きるということへの失望感。
孤独、むなしさ。
大げさに泣いたりしないのに、こっちが泣いてしまう感情の振動。
ダンディなおじさん。
今回も魅力的。
相棒ドリスを演じたオマール。
デカイ。
声も体もやることなすことデッカイ。
とにかく笑わす。
笑わないと損だと言わんばかりに。
引き込まれる魅力がある。
巻き込む力がある。
無邪気な笑顔が見ていて爽快。
本格的な映画出演が初めてとは思えない名演技。
実話なのが嬉しくなるストーリー。
ふたりで最強。
ふたりが抱えている”障害”
フィリップは、身体。
ドリスは、社会。
もっているものは同じ。
ドリスは同情なんかしない。
そんなものはない。
障害を何一つ持っていない人なんていない気がする。
いつだって対等。
だからこそフィリップは、彼を必要とした。
生きる喜びを知れるから。
踊れないクラシックが好きなフィリップ。
踊れる音楽が大好きなドリス。
ドリスに遠慮はない。
フィリップの前で思いっきり楽しみながらダンスする。
それを嬉しそうに眺めるフィリップ。
それが正解。
体は動かなくても気持ちは踊る。
その真っ白なドリスの心に。
ラストがとてもいい。
最後までふたりは、安っぽい結末は用意していない。
これはふたりの人生なのだ。
フィリップとドリス。
永遠の絆。
いつまでもそれは変わらない。
ふたりは当たり前のように化学反応を起こす。
誰も泣いていないのに、涙した。
私は他の人とは涙腺がズレているようです。
ちぶ~的お笑い度5
オマールの顔芸最高。フランソワの顔演技最高。車いすのスピードアップは、誰もがしたくてウズウズしている事項です。