眩しい夏がもうそこに。
私が、絶対行かない海が輝いている季節。
海に行く人は、キラキラした人たちだ。
私にそんな輝きはない。
だって海には....
ビキニじゃないか。
この世で一番嫌いなファッション。
胸が皆無の人にはただの苦痛でしかない。
こういう時、遺伝を恨む。(そういうときだけ。)
しかし、この前マツコの「月曜から夜更かし」で胸の大きさは遺伝しないと聞いた。
この衝撃。
どう表現したらいいのだ。
ただの自分のせいであった。
「悪い種子(たね)」のように本当に遺伝ならしょうがいないと思えたのに.....
いや、思えるのか。っていうか本当に遺伝か。
あらすじは.....
ある少年が溺死するという事件が起きた。クリスティーン(ナンシー・ケリー)は、少年の持っていた筈の金メダルを、娘のローダ(パティ・マコーマック)の机の中に発見する。ローダがメダル欲しさに少年を殺したのか? そして、自分の中に殺人鬼の血が流れていることを知ったクリスティーンは、ローダと共に無理心中を図るが……。W・マーチの原作を基にした舞台劇の映画化。
1956年の白黒ホラー映画。
私の愛読本「トラウマ映画館」で紹介されてある作品で、子供がホラー系の原点映画。
「オーメン」もこれに影響されていそう。
でも、これはもっとリアル。
アメリカでは、この後本当に「悪い種子(たね)」のローダのようにサイコパスな少女が殺人事件を起こしている。
原作者は、小説出版して一年で死んでいるし。
それだけで、もう怖っ。
殺人鬼の血が遺伝する、つまりはサイコパスが遺伝するというテーマが面白い。
1950年代でこのテーマは、斬新だったに違いない。
本当にそうならどうしようもない。
薬でも治らない。
人間は、普通100%悪にはなれない。
感情が存在するからだ。
でも、サイコパスは違う。
何でそれが悪いのか、全く分からないのだ。
それが子供って....
ローダは、怪物だ。
気味が悪いおさげ。
すでに何かを悟っているような目。
大物な風格を漂わせている雰囲気。
不気味な笑顔。
誰にでも平気で思ってもいないことを言うローダは、末恐ろしい。
やたら欲しがるメダルが、大人になったら何になるだろうか。
と、想像させる怖さ。
ジワジワくる怖さが持続。
演じた、パティ・マコーマックも怪物女優だ。
わき役も全員素晴らしい。
いい仕事してます。
特に、母親役のナンシー・ケリーの上品さと言ったら!
美しく怯えていく姿は、見る人を味方にしていく力がある。
ラストがとても興味深い。
結末は、ヘイズ・コードのせいで原作と変えられている。
当時、その結末は相当衝撃的だったらしい。
それでもまだ足りなかったのか。
舞台のカーテンコールのように、キャストがあいさつをする場面が出てくる。
そんなのは初めてみた。
その後は、母娘を演じたナンシーとパティが出てきてナンシーが「悪い子ねっ」と言いながらパティのお尻をペンペンしてジャレながら終わるのだ。
きっと当時の人たちは、そんなことをされても怖さは拭えなかっただろうけども。
どの時代も新しいことをしようとすると、最初は受け入れてもらえないのですね。
それだけ革命的な映画だったんでしょう。
舞台だったものをキャストもそのまま映画にした今作品。
ちょっと古臭い感じやオーバーな演技がハマる。
ローダの「yes,mother」ってセリフがやたら記憶に残る。
静かな気味悪さ、好きです。
何十年経っても愛され続けてほしいホラー映画。
もし、自分に子供が出来ても絶対おさげにはしないと心に誓った昼下がり。
ちぶ~的子役の名演技度5
どの時代も名子役はいる。パティは、顔だけだと40歳にも見える。そんな子役はなかなかいない。いろんな意味で貴重。